パワーエロスシリーズ

淫天使と淫悪魔

いんてんしといんあくま

ひんみり 作
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闇が満ち満ちる丑三つ時――

地上へ降り立った二つの
家の自室、ベッドで休んでいた、ごくふつうの少女の体の中に、天使悪魔が、いつのまにか潜入したことに、少女は気づかない。
眠っている。
安眠している。
突然、脳内に美声がした。
眠りの床で、強くはっきりとした明瞭な、神々しい声が響く。
夢中にまどろむ少女にとって、それはまるで神託。
翼を有する麗人らが――聖魔たちは言った。

聖なる力でキレイにしてあげる。満たしてあげる。浄化してあげる。
これは女の声であった。

墜としてあげるよ。魔力で。悪しき世界に。魔境に。
こちらは男の声であった。

嘘?と呟く少女。どぎまぎし強い不安に襲われる。
だが声はさらに続いた。二つの声は同時に言った。

天国よ。
地獄さ。

それは戦闘宣言聖と魔からの。

突如、体が熱くなった。体中に謎の力が満ち溢れる。
天使と悪魔が、バトル開始を告げる変化であった。
決闘であった。
ごくふつうの少女の体の中で両者の力が拮抗する。
占有を巡って、両者の名誉を賭けて。激突する。
先に占領した方が勝ちだ。
地獄となるか? 天国となるか?
その戦いは、少女にとって想像を絶するものであった。

天使が呟いた。
乳首ね。
悪魔が呟いた。
チン○だな。
ええっ!!
瞬間、少女の背中に何かが生じた。
それは棒状のもの。
つややかなもの。いとしいもの。きもちのいいものが伸びてゆく。まっすぐに。
幾本も生えてきた。次から次に。
あまりにも突然すぎて、それが何なのか少女にはわからなかったが、理解したとき、震えた。信じられない。事態を認めたくなかった。
乳首であった。
巨大な乳首が背中から生えたのである。何本も。
ぬるみさえ生じさせながら。
衝撃的な事態はそれだけに終わらなかった。
さらに生えてくるもの。
それは少女に未知の感覚をもたらすものだった。
初めてのものだった。
本来無いもの。男のものであるもの。
男根だった。
太い男性根が何本も生えてきたのである。
背中は極太の肉林が鈴なりとなり、肉の突起群に少女の体がぐいと持ち上がり、パジャマをぶち破って、胴体が宙に浮かんだ。
止めてえ!!人の体で、きもちよすぎることをしないでぇぇ!!
少女の悲痛な叫びを無視し、体内の天使と悪魔は、少女の肉体を、無慈悲に改造し続ける。
次は下半身、ね。
お腹の中が熱くなって、何かが急速に肥大してゆく感覚。
腸の中に肉の果実が育つ感じ。それも急激に。
ぐにゅっ……
腹の上から手を当てると、驚くほどやわらかい。
少女の腸内に豊かにたわわに実ったもの。
この感じは、
おっぱいだわ!これ!
巨乳が直腸に実る。
オレも生やすぜ。
悪魔が言った。
それはただちに実行された。
男根が直腸に生える。
太くて大きいものだと感触だけで解かった。直腸のぬるぬるとした感覚だけで理解できた、はっきりと。
ああ!!ふたつも!!こんな狭くるしいところに!窮屈なところに!二個も!男と女のあれが!とってもぬるぬるして!信じられない!嫌!!でもきもちいい!!!とてもとても!あひ!!!
混迷する少女。死ぬほど恥ずかしいところがいっぱいいっぱいだ。
アナルがいっぱいだった。
だが少女の内の聖魔らは、あまりに無慈悲であった。
冷酷にもこう言ったのである。
ノーマルなところもいきましょう。
そうだな。
え!?
ぐん!
おっぱいが!!
大きくなった。先端に快感が走る。
でかくなる乳首。のみならず長大化する。
ぐい ぐい
分かれる。先が。その数が何本にも。
ぐにゅうう!!!!
急に乳の先が変形する。
乳首が男根になる。
巨乳の中に精嚢が形造られる。

胸全体が熱して、何かが駆け上がってきた。熱い汁だ。生命の汁だ。
きもちいい、これはとってもきもちよくなる。
しちゃう!ダメ!死ぬ!
いくなんて!こんな体でいくなんて絶対にいや!!
ガマンするのよ!ガマンするのよわたし!
でも、でも、…………、わたし……わたし……ガマンできない!!
きもちいい!!
ああっ!!!!

ドピュッうううッ!!
ペニス乳首が射精する。
少女の体に凄まじい快感が突っ走った。
はあああああああ!!!!
生まれて初めての、しかもあまりにも異常な射精の余韻に、ぐったりとする少女。
だが少女に休息は与えられなかった。
ひあっ!!!!
間髪入れず乳腺が活動し始める。
一気に分泌し、あっという間に貯蔵し終え、管に乳を抽送する。
命の熱い汁が昇ってくる。母なるエキスが急上昇してくる。
責めは激烈であった。
ああ!!止めて!!また…また…でちゃう!!!!
プシュううううッ!!
今度は母性を帯びて、ピンク色の肉の先が、激しく放乳、噴乳する。
少女の体が乳と精液にまみれる。己が分泌放出した汁を受けて全身がぬるぬるになる。
放乳と射精の快感は全身に及ぼうとしていた。
尻穴からも、直腸からも、精汁と母乳とが両方吹き出てくる。
盛んに漏らす。生の証を。
噴出する度に、死ぬほどきもちいい。
アナルから噴き上げる快感が、死ぬとおもうほどの快楽が少女を襲う。
脳が溶ける。快楽によって何もかも溶けてしまう。
ひい!ひい!
媚声が洩れる。唇をいっぱいに開いて、半死半生の少女は喘いだ。
だが突如として喘ぎは止まった。
塞がれたからである。
口の中にもそれらが来たからだ。
口腔内に男根―― 遅れて乳首も来た。
どっちもでかくて凄い。まろやかなその表皮に、舌を這わせると狂いそうになるほど絶品の快感。
凄いでしょう。もっとしゃぶってほしいわね。
おいおいこっちを舐めろよ。こっちがいいぞ。女。
ウソ!!ウソ!!もう許して!!!!
涙目の少女の、額から巨根。それをひねり潰すように、巨大乳首。
そうやって屹立したものたちが、更に活動を開始しはじめたのだ。一斉に――
どんどんと容赦無く放ちだしたのである。汁を。生命の汁を。
体中が、射乳、射精、放乳、放精、の連続、凄まじい快感であった。
お尻から勃起、頭から勃起、体中が、少女の裸体が、凄い生命力の表現に覆い埋め尽くされた。
極楽と地獄の連続責めだ。直腸がフェラチオする。直腸が搾乳する。
乳汁を垂れると同時に、肛門から精液とカウパー氏液を垂れ流し、激しく噴きまくる。
驚異の連続に、少女はよがり狂うしかない。
なのに、
もう一段、上の技、いってみる?
オーケーいってみよう。
んんんんんん!!!!
聖魔らの無慈悲な合意に対し、抗議の声すらあげられない少女の、両乳の先がまた変形した。
イソギンチャクのごとき繊毛が幾本も出現し、無数の触手と化して、触手オナニーを開始する。
乳管の奥の奥まで入って、泣くしかない。こんなところまで普通は入らない。
自らの意思によるのではなく、中にいる天使と悪魔によって、勝手に、驚異の悪魔的・天使的オナニーを強要される。無慈悲に自分の体を責めたてる。
聖魔の神技によって肉体がおかしくなる。
繊毛は次々発生し、体中に生えた乳首たちを覆い尽くして、攻めた。
次に肉襞も登場した。体中から生えた熱い男根を覆っては吸う。襞は音を発て、いやらしく蠢く。
聖魔による嬲り尽くしであった。

どうなるのか? この少女は。
完全に狂ってしまう。当然の結果として、必然の帰結として、極限までいきつくしかない。
信じられないほどの性の絶頂へと昇りつめ、昂ぶりの究極へと到達した少女は倒れる。汁まみれで。
乳と精によって性汁のプールと化したベッドのなかに、乳と精の洪水に、自らが放った乳汁と精液に溺れて、アクメの頂点で少女は悶絶した。

嗚咽のような喘ぎ声と、全身の肉筒からの嵐のような噴出音が止み、部屋に静寂が戻った。
肉体がやっと解放された。
肉突起の剣山と化した少女の体は凄まじく痙攣している。
その肉体は、射精と射乳の怒張から解放され、残り汁をだらしなく垂らし、弛みつつも、激しく震えている。
聖と魔がもたらしたあまりに強烈すぎる快感に、精神を完全に蝕まれ、少女は、少女の精神は…………


天使が問いかける。

ねえ、どっちがよかった?
わたし? それとも、悪魔?


悪魔も訊いてきた。

女の喜びか? それとも男の喜びか?
どっちの喜びがいい?


返事は無い。

どっちが勝ったのかよくわからんな。
微妙な細かい匙(さじ)加減って、苦手なのよね。私。
どうする?
今度は男の子の体のなかで対決しない?
おもしろそうだな。決着は次回に持ち越しだな。
今度こそ雌雄を決するわ。ハッキリとね。

地上で少女の肉体と精神を蝕むだけ蝕んで、聖と魔は天へと帰っていった。




end




P.S.

あら? もっとも肝心のところを犯し損ねてるじゃない。
ぬるいわね。悪魔のクセに忘れてるんじゃないわよ。


おまえだって天使のクセにすっかり忘れてるじゃねえか。
今度犯るときは、ちゃんと犯れよ。女体の最重要箇所をな。



数瞬流れた無言の時――
だが、おもむろに天使が口をひらいた。均衡が破れる。


いいえ。いまから犯り直しにいきましょう。
ハッキリさせないと嫌だから――


二人はくるりと羽を、その翼を反転させる。

オレもそう思っていたところだ。アンコールさ。あの小娘にいっぱい詰めこんでやる。弾けるほどにな。

そうよ! マ○コよ! チン○と乳首で、いっぱいにしてあげる!!



その声は、地上でようやく訪れた安息にまどろんでいた少女の精神の奥底にも、はっきりと届いた。いや、聖魔の意志が直撃する。可憐な魂に激突する!
少女は夢の中で絶叫した!
ダメえええぇーーーー!!!!そんなことされたら今度こそほんとに死んじゃうううっっ!!!!
あそこを鬼みたいに地獄みたいに犯すのだけはぜったいやめてえええええっッーーーーーー!!!!!!!!カラダを天国にしないでえええええっッーーーーーー!!!!!!!!


だが、おぞましいまでの淫音は、家人と近隣住人の眠りを覚まさんばかりに、少女の下半身から、轟いたのである。



…………
…………
…………
…………
翌朝、少女が目覚めると、体は元に戻っていた。
奇態を極めた体は、ごくふつうの少女の姿を取り戻している。
――
肉体の底に淫らな感覚があった。燠(おき)のように燻ぶる官能の火が燃え残っている。
淫夢を見た。
淫夢を見たのだが――、その内容を思い出せない。
汁まみれのシーツから、多量にどろどろに濡れたベッドから、身を起こし、祝福するような朝の白い光を浴びるのだった――





end

09/12/9 UP
09/12/12 一部修正 結末加筆


あとがき

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