漱石は射精した。熱い汁であった。
則天去私の面持ちであった。
定家は熱く呻いた。
尻も乳も女体化していた。張り切っている。
裂部が形成されてすでに久しい。
幽玄の女尻であった。
鴎外はわなないている。
その傍らには啄木がいた。
鴎外であるというより人外であった。
「生まれて、すみませ…………!!!!」
太宰であるというより大罪であった。
鴎外は人外なものを太宰の大罪なところにぶち込んだ。
無頼派気取りな、生意気盛りなところに、捻じ挿れた。
それを見守り注視する啄木。
先輩達の淫行に垂れる性汁が止まらない。
股間から興奮が汁となって、下着の浸透圧を破り噴き出した。
これが文学なのね。これが文学エロスなのね。
三行書き短歌にしようと、啄木。
書き記すその手を止める者がいた。
子規がいた。射精せよと命じていた。それは写生と掛けてるの?
と、啄木が訊ねる。
が、子規の尻は、ぷっくりとしていた。
定家に負けない張りといやらしさがあった。
尻の魅力では誰にも負けないと信じてた。
だが負けた。あっさりと越えられた。敗北の文学であった。
その口惜しさに、千円札になっちゃえ!と啄木。
が、漱石は華麗なるスルーであった。
漱石も女体化し、舌戯に励もうとしていた。
その姿に啄木は震えた。持てるペンも震えた。
射精しようと硬く決心した。
そのために啄木はフタナった。
利一がいた。康成もいた。
新感覚派にオスもメスもない。
性別を越えた存在。それが未来の文士なのだと悟った。
そして啄木は射精した。
そしてその夜、龍之介が、妊娠したのである――。
※ 現実世界に実在した文豪たちとは一切何ら関係ありません。フィクションです。名前だけの一致です。自分たちのことを文豪だと思いこんだ、なりきりフタナリ少女たちの話です。全員未来世界の変態生命体です。肉体を自在に転換できちゃう超能力人間たちの破戒的淫行だとご理解ください。
…………っていうか、テキトウに書いたら、できちゃったバカ文で、ナンのメッセージ性も無いです。
07/5/23 UP