牝同士だった。
白い大きなベッドの上で、グラマラスな女体がニ体、相似のように、全裸で凄まじく絡み合っている。
牝同士の激しい肉の貪り合いは、ベッドのスプリングが軋み悲鳴をあげるほど、常軌を逸した迫力のレズ行為であった。
双体からは、匂っている。牝のフェロモンだ。全身より超淫風だ。撫でる風も、触れた空気も、牝肌より立ち昇るエロス成分と瞬時に混じり合い、即刻、危険で濃厚な淫気と化すのだ。
オイリーに濡れ輝く裸体は、美巨乳に美尻であった。二人ともギュッと凄まじくウエストが引締っている。思い切り小気味のいい括(くび)れは、美裸体の中心に引かれた牝肉のアクセントだ。肌は淫靡さを更に増し、熱を滴らせて、エロスに輝く黄金のようだ。天然美肌ローションに潤っている。オイリーにトロッている。
牝肉の最高級パーツが、四肢や胴となり、群れ実っているジューシーな集合体、淫らに揺れ動く肉果実たち。ぷりんぷりんしている。肉が踊っている。はちきれんばかりの輝きが、淫夢のごとく舞い跳ねる。命に輝く裸体だ。全体孔から凄まじいエナジーを揮発させる若牝たちの、余りに激しい、美のうねりだった。美の奇跡だった。
肉の一つは先輩、もう一つの肉は後輩である。
先輩の足がMの字に、大っぴらに、淫らに開脚される。たくましい太腿の付け根が、秘肉部分に後輩の両手が、攻めの指が、ねっとりこねくり尽くす。これは娘の報恩か? それとも淫略か?
後輩娘の手が指が、女の性器を、妄執を込めて、手の刺激は、丹念かつ大胆な媚動だ。
性愛に、女性器は、しとどに濡れ狂ってゆく。とろとろに淫液に光って多量だ。はしたないまでの潤いは、凄まじいレベルで、こってりと火照ってゆく。熱淫水が泉のように湧き、愛液は岩清水のように迸る。
後輩は熱く想いをつのらせていた。
先輩の素晴らしくたくましい尻が、快感にうねくり狂う。尻まわりの筋肉が媚動している。肛門がひくついている。美しい顔は甘く輝いている。快楽に溶けている。下半身から蕩けてくるのだ。
後輩がベッド脇のガラス瓶を手に取る。中身を容器からこぼす。魔力を帯びたエロ・ローションを、性器にたっぷりトロ掛けしながら、ぬるぬるに、熱くぬるみながら、膣腔を、陰唇を、陰核を、マッサージとともに揉み込む。陵辱の勢いは止まらない。
快感でお肉が盛り盛りしているところを更に指で抉り擦る。敏々に責める肉も、妖々と責められる肉も、何かを恥じている。羞恥している。そんな恥じらいさえも媚だ。わたしがか? 先輩がか?
「生やしてごらんなさいよ。」
ちょっと、むっ!とした。
知っているみたい。わたしも生やせるようになったって。
禁呪を唱えた。目を閉じて、唇は秘密の呪文を呟(つぶや)く。
勃興した。命の塔が、隆々と。
熱いうねりと猛りが、肉の流れとなって、熱く、太く、長く、股間より突出した。双成生命体だ。変身を遂げたエロ女体は――
巨根と言っていいよお。日本人男性の平均サイズよりもう〜んと、でかいの。
ど〜Nと、大きな肉袋が、ぶら下がる。これも巨なサイズだ。ほっそりとした小柄なボディには、片手では持て余すほど大きい。
ふたなっちゃった。……。わりとノーマルな性癖の殿方には、ちょっとキツイ姿。きっと引いちゃうね。
でも……、きもちいい……。うねってる。張りつめている。
すてきだ。命だよ、これは…… 豊かすぎる肉根だ。
さらなる禁呪がほとばしった。唱誦された呪文。淫らに読みあげられる秘呪。片腕の触手化であった。
後輩娘は、片手を触手状に変形させ、その数本の触指と呼ぶべき先端は細長く、先輩の肛門に突入し、直腸内部へ、奥へ奥へと深く挿り込んでゆく。自在に変化変身することが出来るプロープのように、伸びてゆく。伸ばしてゆく。
牝の奥を、胎内を、蹂躙して、クラゲかイソギンチャク触手かイカ触腕のごとき先端が――
「知らなかったわ。あなた、魔族だったなんて。」
「目覚めちゃったんですからね。知られちゃった以上は、殺しちゃいますよ。先輩。魔法少女なんて言ったって、ちっとも簡単ですわ。殺(あや)めるくらい――」
「じゃ、殺っちゃいなさいよ。
犯ってみなさい! ご自由にね。耐えられるわ。あなたぐらいの攻めなら。別に。ふふ。」
「言いましたね、もう、くやしい! 許しませんから。フルパワーです。どうなったって知らないですよっ!!」
総攻撃が始まった。触手は縛りあげる。女体を内も外も、ツタのように絡まり、二重三重に覆う。美巨根を濡れる膣口にぶち込み、突き入れる。肢体がひん曲がる。ありえない形に。魔族のパワーを、叩き込んだ。穴という穴を犯りくまる。
触手指は走り飛び、乱れ、女体を、裸体を、四肢を、胴を胸を腰を、がんじがらめに縛り上げてゆく。汗が、汁が、淫液が、飛び散った。真珠のようにきらめいて、舞い跳ねた。
「ふ〜ん。まあまあね〜」
縛り上げられたボンレスハムが口をきいた。絡み取られ、触手腕にベッドから釣り上がっていた肉が。汁まみれの牝ボディが。
「えっ!?」
攻めに転じた。先輩が、本性を発揮したのである。潜ませていた力を。眠っていた力を。嬲っていた者が嬲られていた者に今度は逆に、嬲られる。凄まじい快美―― いいや、それは怪美と言うのが相応しい。下半身に生じた恐るべき死と破滅の予感は。
ボンレスハムと化していた先輩が、圧倒のエロオーラを放ったのだ。いや、解放したのだ。
人の形を保てなくなるほどの強力な快楽波動の放射を、それを浴びた者は快感の果てによがり死ぬ運命にある。
ベッド上で巨大なエロスが、核兵器のごとく爆発した。
太陽放射のような淫殺光線をモロに浴びた。
骨まで浸透する。何かが、ほとばしってゆく。体内に溢れる感覚―― それは強制射精だ。
「ひい! 凄い。死ぬ。アヒィ!!」
どぴゅどぴゅ出てゆく。射精がずっと続くのだ。終わらないのだ。止まらない。ザーメンの直吸い状態だ。ストローのように吸われてゆく。中身が。もう精液だけではなかった。とろけた細胞が、肉汁となって、吸い尽くされてゆく。崩れ落ちる肉たちが、尿道を通って、流れてゆく。ピンクの汁を噴射してゆく。熱い流動は、死と破滅の、最期の超射精だ。超射精感覚に、歓喜した。快感の爆発だった。 わたしが出てゆく。流出してゆく。わたしがわたしを射精しているのだ! あぶられ嬲られ、溶けて流れて吸われて終わってゆく。
「死ぬううううううう!!!!」
ほんとうに蕩けた。ゴムのように軟らかくなって、バターのように肉体を構成する細胞の何もかもが溶けて、じゅるじゅるに液状化して、触手指も何もかも、臓器もすべて、スーパーバキュームの口腔へと、吸い込まれてゆく。ケツも、性器も、割れ目も、吸収されてゆく。全体孔から、放出し、吸い取られてゆく。凄まじい快感だ。死の快楽だ。究極の絶頂死であった。
「アクメだ!!アクメちゃんだ!!!逝く逝くッ!!!!わたし溶ける!!!! わたし死んじゃう!!!!逝ッてきまぁああああ〜〜〜〜〜〜SU!!!!!」
これが最期の言葉となった。後輩娘の頭も溶けて、消えるように、先輩の口の中に、吸われた。
「ずちゅうううう!!!!ずいっっ!!!!」
美しい唇が舐め取る。舌がつるりと舐める。一滴のエキスも逃さずに。
吸収した。肌が、腸が、吸い尽くしたのだ。どろどろに液状化した後輩娘を。吸精完了だった。細胞の一欠片さえも、一滴残らず。荒業だ。バキュームフェラの奇跡だ。凄まじき魔女っ子だった。ねっとり舌が唇を。残り汁を。味わいねぶる。
「げぷうぅぅぅぅっ! ふう……」
妖々と、娘を丸ごとひとつ、呑み込んだ割には、人一人、収めたわりには、大きなカエル腹を撫でているうちに、何時の間にか、すっきり美腹に変化する。まっ平らだ。受精卵サイズにまで戻っているのか。己の中にいる液化娘に、ほぐしてやると、攪拌し、混ぜてあげて、強化液と絡まってゆく。カクテルされる。
もう――微笑む。凄まじく、鬼のような美顔に笑みが浮かんだ―― やってやったという、にんまりとした人外な笑みを――。
「産んでやることにするか……」
肉塊が、牝の中で牝の塊が、ふたたび、膨れあがり始めた。
腹が一瞬で、妊婦の孕み腹にまで膨れあがったかと思うと、一閃と共に、肛門が開き、信じ難いサイズにまで排泄孔の、アナルの拡大拡張はぐんぐんと広がって、塊をひり出し始めた。完全なる後輩の女体を。女体が女体を。少女の体を。命を爆発させるかのような、凄まじい尻からの分離独立だ。
ドプバアッ!!!!ぐりゅっ!!!!ドバアッ!!!!
肛門という関所を、狭隘(きょうあい)な関門を突き破って、美少女が身をよじって、分娩されるかのように、地へと、この世界へと戻ってきた。
おおおお!!!!!
魔法少女は、肛門超拡張の、きつい感覚に身を奮わせながら、ほぼ成人女体に近い少女の肉体を、創造的に排出するという破戒的魔行に、興奮していた。肉体の総淫化感覚に、その格別さに、ボディが超絶していた。足のつま先まで、女体の全てが、汁を舞い散らせながら、ひり出た。ゴム肉のように身を踊らせて。増体しながら。ケツからの分娩を終了させた! 後輩はノーマル女体に姿を戻している。腸液にまみれ、震えている。
「どおお〜? 先輩のウ○コにされた気分は?」
「ひいいいいいい〜〜!!!!」
「凄い仲になれたね! あなたがわたしでわたしがあなたなのよ、肉と肉が溶けあったんだから……。もうずっと、この先いつまでも……。」
「ふひい!! あひあひ!!」
「す〜ぱ〜あひいタイムだね!」
とびきりの弾けるようなスマイルと一緒に、言葉は、ふざけるように、からかうように言った。
額にぴたりと人差し指を当て、生まれ変わった娘に、覚醒のエナジーを、波動を、刺激を、うながした。というより、ぶち込んだ。魔法の波動を脳にキッチリぶち込む。きついのを思い切りプレゼントした。
ギュンッ!!!!
「ぐおおおおおお!!!!ひゃはあぁあああああ!!!!」
超覚醒する。
「誕生日がもうひとつ増えてよかったね。ついでに、あなたの体が持っていた死の要素を、全部取り除いてあげたから、もの凄くド健康だよっ!す〜ぱ〜な健康体になったんだから、感謝しなさいねっ!」
明るく爽やかに微笑む娘は、もはやただの魔法少女ではなかった。超魔法少女であった。凄まじく目覚めてゆく。きっかけはふたなり化であった。トリガーだったのだ。最初のふたなり変身が。魔力が数十倍に増していた。力が絶頂している。肉体の内に、大海のように熱い力が燃えたぎっている。
いかなる淫夢をも実現可能なのだ、そう思うと、異常な興奮に震えつつ、ベッドの上で超健康体となった魔族の後輩を優しく見下ろした。