パワーエロスシリーズ

超陵辱ホテル

ちょうりょうじょくほてる

ひんみり 作
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第一日

セックス・リゾートの一日目。

意志を持った怪ホテルのファイナルサービスは、妖異な現象となって一気に表れた。
部屋が怪異を噴出した。

廊下から、壁から、ドアから、たくましい男の体躯が次々出現した。

このホテルの宿泊客は女一人。
二十代中頃の美女だ。
巨乳であり、くびれであり、尻であった。
凛(りん)とした美貌が濡れている。性欲が、わだかまっている。
尻に、腰に、重く疼(うず)く。
やりたい盛(さか)りだ。溜まっている。

そこに――
従業員は全員、男だ。
それも、匂うような美男子どもだ。
ムキムキの裸体と、モデルみたいなルックスの美丈夫。
陵辱に特化した、セックスのための、専用ボディ。
性交のために造られた、強化人間たちだ。
これがサービスなのだ。このホテル自慢の淫なるサービスなのだ。
嬲(なぶ)られる。
最強と言っていいセックスのホストどもに。

数十名の超筋肉質男どもに取り囲まれて、女は20時間に渡り連続で、ぶっ続けで犯された。
部屋で、廊下で、大浴場で、次々場所を替えて、転戦し、輪姦と呼ぶのが甘く思えるほどの、超ウルトラ暴力セックスの、その極致だった。
超サービスであった。
食事が要らないほどであった。
精液で、こと足りたのである。
喉を、腹を、白い液で、嬲り満たされる。
満ちてゆく。
喜びも――いっぱいになる。


いや、これはセラピーであり、究極のエステであった。
肉体改造である。
精液を注がれる度に超人化する。
肉は震え、燃え盛り、全身の細胞が、濡れ叫ぶ。
ザーメンに汚された乳房は二倍にサイズアップし、尻のむちむち感も、肌の照りも輝きを増して、美貌は人外の、神レベルな精緻な配分と、人知を越えたバランスを得ていった。

筋力も恐ろしいほどアップしつつある。

ベッド飾りの鋼球を、むんずと掴(つか)むと、握力はプロレスラー並みの、鉄球をも握り潰す怪力を指が放った。
引き千切った。握り潰した。女の出せるパワーでは無かった。



隣りのダブルベッドの上にはさらに待っている。全裸の筋肉美少年たちが、数体、凄絶なスマイルを浮かべながら―― それは、淫魔の笑みだ。
ローションに艶光っている。
シーツはすでに、それらの粘液が垂れて、溜まっている。
たくましき淫童子たちは、五体いた。そこに回された。同時に犯られる。
口を。性器を。肛門を。
乳房を。尻を。髪を。
精液と男汗に染まる。女体は溶かされる。
指で髪を梳(す)かれれば、白い粘液が付いた。汚された。

彼等と交(まじ)わる度に、逢瀬(おうせ)を重ねる度に、おっぱいがいい形になる。
揉み潰されるたびに、ぷりん!としてしまう。
引力に逆らう反発力だ。
生命のパワーだった。
傲慢なほどの、命の主張だった。
命が勃起していた。

女体も男肉もぶるんぶるんしている。
天井下を横一線に走るバー。
少年の体がバーを掴む。
懸垂。
懸架する。
その姿勢で交わった。アクロバティックな体位で。
巨根がメスの肢体を――持ち上げた。深々と突き挿さった巨根で、腰だけで女を犯す。超人の体位だ。
半ば超人化した女性器が、貪婪(どんらん)に蠢(うごめ)いている。変態を遂げた筋肉の肉壷が、汁を垂らす。涎(よだれ)を撒く。

引き抜く! 女の手が、指が、クモのように巨根に絡む。
発射した。巨大ペニスが発動する。
脈動は一気に、パルスは次々熱汁に変じた。顔に掛かった。美顔に激突した。こってりとした精液だ。量も粘りも十分の男の汁だ。圧倒的なオスが放ったローション。

どろどろの白濁液に濡れた女体に、また巨根である。桃の唇に、割って入った。白い歯がそれを甘噛みする。にゅるん!と呑み込む。いや、呑み込まされる。

別の巨根が、顔前に迫った。いや、汗まみれの尻にも。
乳が揺れる。
究極の女性性を享受するために変態進化したボディが、性的法悦を最高度に官能するための裸体が、貫かれる、というよりも、喰われた!
痛々しいまでに濡れきった穴に、突っ込まれた。猛り狂った男根が侵入する。
膣がたくましすぎる男根でいっぱいだ。引けばカリがえぐる。膣壁を削り取る。千切り取れるほどの硬度で隆していたから、たまらなかった。熱い。燃えてしまう。溶けてしまう。

熱いうねりは更に振幅を増した。揺動は変態の最強媚動と化した。
まるで愛欲の太陽だ。美少年らの手による、淫らきわまりない性感マッサージに、肌は快楽の粘土となり、攪拌(かくはん)されて、溶かされて、幾重にも、何度も、失神した。




第二日


全裸のオスの、たくましい筋肉が、プールから濡れ上がった。
滴(したた)る。
愛液みたいに水がまとわりついて、粒が光を弾きながら、灼けた男の肌を滑走する。
ぶるんッ!
太い腕をたわめると、皮膚の下から、隆々と筋繊維が束となって盛り上がり、ジャンプと共に、むきむきの太腿(ふともも)の隆起がぶるんぶるん揺れた。
男の裸身は、ボディビルダーのような瘤状隆起に、全身が怒張している。
壮麗な骨格に、無数の針金を捩(よじ)り合わせたような肉と腱が、夢のように融合している。
輝く美貌の下で、爽やかなオスの匂いが、発汗している。

下半身が見えた。ここも立派だった。重そうなボールがぶらんぶらんする。
揺れる肉の塊が、ほぼ暴力となって目に飛び込んで来た。

男の唇が、低く、セクシーな、甘い声を発した。
濡れそうだった。その声を聞いただけで――
耳が、脳が、心臓が、溶けてしまいそうだった――


「今日は屋外で交わります。」
「今日は野外の日です。」


執事のように淡々と報告する。セックス・サーヴァントたち。忠実なる性の召使い――


エメラルドの水音が満ちるプールサイド。トロピカルな色と風が、優しく尻と乳を撫でる。デッキチェアに横になった女体を。
あまりに淫らで屈強な全裸姿を、プールは次々と吐いた――

女も甘い吐息を洩らす。感嘆したのだ。女も揺れていた。
おっぱいが大きくなってきている。発育する年齢はすでに過ぎていたのに、膨張するのだ。
昨夜一晩中、男どもの愛撫に応じて、揉み抜かれて、膨らみ、発育した代物だ。超常の性宴の、淫らなエクササイズの成果だ。

筋肉男どもは、淫獣人である。
逆三角形の素晴らしいシルエットが並ぶ。手足の長いリーチが、鮮やかに目に入った。
女の目を、網膜を、屈強なボディの群影が、犯した。
心が奪われた。
意志を、知能を、自由を、セックスの魅力が、捕らえるのだ。

肉の紳士たちの高貴な美貌。
だが、その表情は、あまりに冷――
冷たい。氷だ。極地の氷水。

三方をチン○に囲まれた。

逃げられない。
吸うしかない。しゃぶるしない。
決心して、ねぶる。
目の前の美巨根を含んだ。
熱い。
ここも灼熱だった。熱帯だった。
ぬるんでいる。
潤ませはじめている。
カウパーが出る。我慢汁だ。男の愛液は、多量だった。人外の分泌量だ。
蠢いている。触れる。重そうに垂れ下がる二つの袋を、揉んだ。
精子を送り出す。子種汁の故郷(ふるさと)。なまめかしく蠕動(ぜんどう)する、動きだ。

愛される度に、見られる度に、尻も胸も性器も、紅潮する。
触れられ、吸われ、揉み嬲られ、男の唇に、色が変わるほど吸引されて、秘部が勃つ。勃たされる。強制的に。

乳輪は、揉み抜かれた。
柔らかな盛り上がりの半球は、まろやかな隆起は、エロスを放っている。
砂丘のようなラインの、美巨乳を目指し、男手は殺到した。

壮大な乳房が、揉みくちゃにされる。
男指は、乳首に、押しボタンみたいに、突き入れた。
弾力と若さが、許容した。
淫乱そのものの乳首の角度から、白い熱が満ちた。そこから母乳が噴き上がったのだ。
妊娠など無くとも、出た。放出した。快楽だった。母乳の。
法悦が乳首から乳腺中に満ち、騒乱するのだ。
喉が摘ままれる。
顎(あご)に手がかかる。
唇が指に摘ままれる。
唇に指が入った。侵入を許した。唾液まみれの口元を、掻き回した。熱い吐息。

蠱惑(こわく)そのものの膣腔。蠢いている。濡れている。淫なる匂いに満ちるセックスの穴だ。

男の頭が尻を這い、淫らな集中力が、そこで活動している。
男が尻にかぶりついた。性器をクンニられる。赤黒い舌がケツを這う。割れ目を這いまわる官能の微動。
襞(ひだ)が噛まれた。食べられる。舐められる。女汁だ。メスの果汁が溢れた。
艶やかな美貌の、淫火に悶える生体の果肉と肉汁だ。
陰唇が、丹念に舐め上げられてゆく。男の舌に。獣の舌に。

激しい快楽に、顔が、ゆがんでゆく。

下の唇は―― セックス(性器)が、見つめられ、しゃぶられる。
秘裂、裂部から、垂らす。
トロトロとした生牡蠣(かき)みたいな汁だ。

美肉が肉の法悦に沸騰していた。テクニシャンだった。それも壮絶なレベルの。
肉欲である。肉欲が、えぐり合っている。
肉欲同士が、未知の、未到の歓びを、ほじくり出した。
エロスが過沸騰する。
沸点を超えていた。
発狂級の喜びが来た。
放埓(ほうらつ)な魂の、放恣(ほうし)な解放感が、痴呆の目となって、視界が燃えた。体感が轟音にねぶられた。聴覚にゴールドとシルバーのオーロラが降り、死は、法悦の絶唱に、超高音コーラスに塗り潰され、電子がエロボイスを噴出し、分子が沸騰し、飴のように溶け、生と融着してゆく。

狂乱する飛翔は、突如、肉の体感となって、舞い戻る。プールサイド脇のマットに。
変態のボディ―― ラテンのビートで腰が使われていた。
男の武器、硬肉の凶器を、メスの脂肉と骨盤の中に、汗まみれの尻の中に、豪快に打ち込まれていることを理解した。実感した。
「そうよ。大きな尻よ。思わず、かぶりつきたくなるような素敵な肉よ。」
締まったウエストの、くびれ具合が、お尻の大きさを、より際立たせている。
「このお尻を舐めて。きれいに丁寧に舐め上げて。揉むの。揉むの。愛撫するの。もう、ぐちょぐちょよ――」
視覚さえ自己色情の材料となる。魂がヒートした。細胞が欲情に染まった。肉が発情した。骨まで桃に濡れた。

淫夢の底で、痴体は最高度のアクメを修得する。サイケデリックな極彩色が洪水する。
意識が燃える。死ぬほど凄まじい快美の、官能の業火を、体現していた。



第三日


触手の日であった。
触手が女にもたらしたもの。
快楽が強すぎて失神したまま、眠りに就いていた女体に、衝撃が襲う。快楽が凄すぎて覚醒したのだ。
いわば、嬲り起こされた。
肛門からずるずる抜ける。性器からどぷ!と出る。細い触手が尿道孔から退出する。口から離れる。
粘度の濃い汁が飛び散る。
モーニングコールはセックスであった。

朝食である。お食事は魔性の精液。半固形の液状食。こってりと流し込まれた。唇に。舌に。満ちる。エサだ。性奴隷の、鎖につながれた肉奴隷にふさわしい食事だ。知らぬ間に、両手両足に黒々とした鉄鎖を嵌(は)められている。連行された。禊(みそぎ)である。嬲りのための風呂場へと――

風呂もセックスであった。
バスタブは異界の形状の触手でいっぱいだった。触手湯であった。異形の湯船と化し、挑発的な戦慄美を見せていた。薄紫色の粘液が垂れて、床を埋めている。そこで身体を清めた。舌状の触手に、性器も肛門も、ねぶり清められる。触湯に輪姦(まわ)される。

お休みもセックス。就寝もセックスであった。
ベッドは触手の食虫花の海であった。
ぐちゃぐちゃとどろどろの中に絡められ、ドレッシングされた。

外へと連れ出される。廊下はもう触手だらけであった。
目覚めている間は、いや、気絶している間も、24時間フルセックスなのだ。
淫液がぶっかかる。足に絡む。
縛られる。
乳房が飛び出した。掴む。触端が舞う。白汁が散る。
油膜がかかった美巨乳に、突き勃っている。乳首が乳輪ごと、夢のような女体から、双立している。
ちゅうちゅうと蠢く。括約する肛門から、トロトロした汁が、飛び散る。
叫びが連続した。母乳の夢となった裸体から。
エロボイスが鉄砲水のように放射され、噴出、暴噴する。唇からこぼれた煮汁であった。
二重三重に縛ってゆく。
ああ!これがエロスのペットだ。陵辱することしか知らぬ性獣。純粋にただ嬲り者にする、女肉を超陵辱する肉と魂の塊!
男どもの使い魔は、容赦無く、遠慮も知らずに、女体を扱(しご)き抜いた。陵辱に対して、まさに純粋であった。
母乳が出る。精液が出る。
肌から精液の匂いが抜けない。犯られ過ぎていた。
淫らな責めに今日も失神した。いや、させられた。
忘れることの出来ない官能と法悦が、肉に永遠に刻まれた――
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チェックアウトを済ませ、宿泊前とは、まるで変わってしまった美麗の影が、儚(はかな)げな、幻のような館から吐き出された。
霧にまどろむ仮初(かりそ)めの、虚(うつ)ろなる道を歩む人影は、どこか実体なき夢幻にも思えたが、影法師にも色をしたたらせるような、深遠なる淫香を匂わせると、急速に躯(むくろ)は迫力を増し、艶(あで)やかな現身(うつせみ)へと変じて、豊饒なるリアルへと還ってゆく。

自身も強力な女淫魔と化した貴婦人は、超常のホテルを発ったのであった――




end



08/4/20 UP
08/10/28 一部修正

あとがき

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