パワーエロスシリーズ

淫魔妖誕

いんまようたん

ひんみり 作
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爽やかな初夏の朝――
若きネオヤクザ組長の下半身が充実した。
男性自身が勃起する。
朝から健康だ。
朝勃ちが激しすぎる若き組長の股間に、濡れた愛感が発生した。
官能であった――
ズボンに眼を移す。
驚愕した。
男の股間に女の髪が生えている。
女頭と化した。
股間に、物凄い感触が、吸い憑いている。
黒々とした美髪の塊は膨れてゆく。
しゃぶりの悩ましい熱き壺に、淫らに包まれる感覚は――
美女の頭であった。
美女の生首が、組長のトランクスを引き千切り、ズボンを破壊し、凄まじい出現ぶりだった。
唇は励んでいた。
眼を剥く美貌であった。長い睫毛が上目遣いをした。
妖女の微笑みは欲望した。窄まるバキュームが、嵐のようなフェラチオが、拘引する。
男を愛する行為は、美女の悩ましい口戯は、膨らんでゆく。
カウパー氏液が、続いて精液が、凄まじく放出された。
連続射精であった。
精を抜き取る灼熱は底無しであった。猛欲は官能した。
そして、
男の腹から、女の上半身が出現した。
メスの肢体に変化してゆく。ゆっくりと、だが確実に、女体が膨れてゆく――

突如として、封印された記憶を思い出した。蕩ける痴脳が官能の図会を噴き、鮮やかに思い出した。
昨夜の性宴性劇の映像を―― 溢れるエロチックは極致であった――
交わった、気持ちよかった、いっぱい射精した、すごくセックスした、凄まじくセックスした、
だが記憶が無くなっている、女はベッドから消失していた!?淫夢だと思っていた、いやらしい夢か何かだと思っていた、だが、だが――
女は参っている――
美女は参上している――
男の下腹部から、長髪の美髪が、魔のように妖しく伸びてゆく。
肩が出た。乳が出た。見事な美巨乳であった。重く震えた。
みるみるうちに魔乳は上半身を創り上げてゆく。妖しく逞しくウーマンボディを塑像してゆく――
腕を伸ばす、美腹が出て、美背が出る、美脚を伸ばし、美肉が、エロスの至芸が、軟体が妖しく蠢き、夢魔の媚態が、次々ひり出てくる。
すぽんと異音を発し、魔尻が生まれた。
大きく豊かな肉球であった。
「うぴど」
妖汁塗れの体から奇跡を噴した。
「ら゛う゛あ゛」
妖女は淫言を発した。妙なる調べの呪言は、美しき妖魔の至宝の嬬であった。
女悦の業は唇と化し、全てを受け止める口が、精液を呑み干してゆく。
鯨飲吸精の本懐であった。
男性は肉体を構成するタンパク質を、骨を、内臓を、血肉の全てを、男根から噴射した。
ペニスから体液を射した。
礼のごとく男は全てを猛噴精する。
己が肉体の全てを、女唇に奉納射精した。
ネオヤクザ組長は射精死した。
組長の体は地上より消滅した。
代わりに艶やかに濡れた美体が膨れ満ちる。美女が出現した。
「吸精完了ですわ」
「後で産んであげるわ、あなた、しばらくわたしのカラダの一部になってなさい」

快活なる美妖女の微笑みであった。
「捕食完了よ」
美髪を掻き分け、美しき尻と乳は進軍した。
ベッドルームから廊下へ、凄まじき妖異は、触れる空気に淫風を撒き散らし、女は外界へと出ようとしていた。


閑静な住宅街――
ネオヤクザ組長の邸宅、幽(かす)かな音が揺れた――
光が零れる――
清閑を破った厳(おごそ)かなものは―― 人の形をしていた。
ラブホテルから参上した美女であった。
ゴージャスな輝きはセレブの発情だった。
美女はコートを脱ぎ落とした。
組長宅に参内した美肉体は、下には何も着けて無かった。
全裸であった。
全裸の妖女が愛液と腸液を洩らし、肉々を隆々と持ち上げると、エロスと官能の魅力は、リビングに臨在した。
若メスの無敵の肢体の輝きであった。
「ぬう」
ネオヤクザ組長夫人は、妖異に息を呑む。
驚愕する姐御の眼前に、出産されたもの。
妖女が膣から取り出したもの。
美手が美膣より掴み出した黒き毛髪――
まるで捕鯨の銛のように、人肉塊が飛び出してきた。
膣口が奇態に超的に人外全開し、内部から突進した人体は――旦那であった。
砲弾と化し出産された成人男性の男体であった。愛液塗れの彼女の夫であり組長であった。
融合している。
腑抜けにされている。
妖女の子宮に、官能の魔力に、溶解されてしまったのだ。
闇社会の権力者としてもう駄目であった。
超女の胎内に、妖汁塗れの子宮に、格納され収納されていたせいか、少し縮んでいる。
暴力と恐怖の威厳が、汚れなき幼子のように、信心深い敬虔なる宗教者のように、腹の中まで愛液漬けにされてしまっている!
しかも濡れた男の九穴より、女の愛液が飛び散った。
どすん!
産まれ堕ちた。
さらに、妖艶に微笑む美妖女の美手が、己が尻に突っ込んだ。濡れた異音がした。
アナルから何かを引き抜こうとしている。
妖異が妖音を発てて、また誕生した。
美女が悠然とアナルから取り出りし物――
息子であった。
正真正銘の我が子であった。
痴化している。
痴人の表情が白痴の光悦に瞳を濡らし、痴呆に耽る美裸身は、若獅子の肉体が業悦に奮えている。
重篤に前後不覚の、人事不肖の事態だ。
姐御はびしょびしょに濡れていた。
女淫魔は吐息を、妖しく、姐御に吹き掛けた。
「はう!」
淫風を浴びたネオヤクザの妻は、エロチックな洗礼に、夫人は美液を噴き出し、発狂した。
そして、
夫と息子はマリオネットのように立ち上がり、白眼を剥きながら、美魔女に接近した。
「おおっ!」
ぐちゅ…ぬちゅ…ぐちゃ…みちゅ…
隆々漲らせた男性器官を、妖女の尻に挿し入れ、父子は逞しい逸物を、媚肉に献上した。
ブチュッ!グチャアッ!!ズブゥンッ!グチュアッ!ブチュッゥウゥッッ!!
妖女の性器とアナルは、ダイナミックに蠢く。
じゅぼぉッ!!ぢゅぼぉッ!!ぬ゛ぢょお゛ぉッ!!
先ほど彼らを吐き出した出産孔が、男体二体を産み落とした雌器官が、雄器官の征服運動を愛し始めた。膣も直腸も汁たっぷりだ。
艶やかな牝尻に肉棒二本、肛膣の夢魔に、呑み込まれる。
妖声は響く。
妖しきセックスであった。
牝尻は踊った。
みるみる盛り上がり妖艶した。
夫人の煙る視界の向こうで、父子の凄まじい性戯が実演された――




to be continued




あとがき

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