夜の温泉。露天風呂である。
美巨乳女教師の裸体を――肌の上を滑る湯が、まるで愛液に見える。
女生徒たちは見とれた。あまりの美しさに。
昼間、タイトなスーツに隠されていた成人女体の全てが、一糸をまとわぬ裸体となって、惜しげも無く披露される。
淫らな視覚が、圧倒的量感となって目に飛び込んで来た。眼底が陵辱された。
極上の肉肌に、ぷりぷりの尻美人ぶりに、性本能が興奮させられる。半ば強制的に――
まろやかな双乳。朱鷺(とき)色に濡れ勃つ乳首。隆起する恥丘。輝く美背。たくましい腰。ぬめやかな腹。美脚と美腕……
ああ!
感嘆の声が上がった。それも複数同時に。
生徒たちの、喘(あえ)ぎにも似た、艶(あで)やかな、濡れた媚声の――歓声であった。
惚れた。
同性ながら惚れ惚れとした。
立派な体だ。
それが超教師 名村超子の肉体であり、肢体であった。
強烈にセックスを、匂うような官能を感じさせる。いや、それしかない。
破格である。
エロスの、ボディにおける極限値であった。
先生はきっと美の天使だ。
地上に舞い降りた愛の女神だ。
そんなすごい師範と、一緒にお風呂に入れる。それもロマンチックな旅先の、老舗旅館の、露天風呂だ。
湯に浸かるだけで、強化される。美しくなれる。
師範から放出される魔性の成分が、超美肌エキスとなり、わたしたちを変えるのだ。
強く、美しく、凄まじく――
なんという幸福だろう。
女学院の生徒たち、彼女が担任する受持ちクラスの娘たちは、奮えていた。
修学旅行最後の夜は、素晴らしい快癒の湯だ。
だが、恐れを知らぬ最年少娘が口にした。脳天気な言葉を。
このクラスに来たばかりの新入りである。
「先生って、エスパーというより、人外でしょ。」
「言ってはならぬことを、やすやすと口にするわね。この娘は。
わたしがオバケだって言うの? それとも怪物? モンスターかしら?」
「旅の夜は無礼講です! 解放されちゃいましょ!
生徒と教師の堅苦しい関係なんて忘れて、同じ人間同士、裸と裸の付き合いですよう〜」
唇をとがらせて、うれしそうに言う。
満面の笑みがヒマワリみたいに輝く。
若いわね 十代に特有の、恐いもの知らずの傲慢(ごうまん)さ――教育の必要があるわね
「じゃ あなたのために解放してあげる 先生も自由になるわ――」
娘は飛びつき、教師に抱きついた。ゴシゴシと乳首を擦り付ける。
「揉んでください! おっぱい愛してください!
おっぱいとおっぱいがぶつかり合って! 潰れる ひ!
きもちいい……
性器に指を挿れないでください……
指をお尻の穴に突っ込まないでください……
プリッとした唇… マリネみたいな…
ああ!
変な汁出ちゃう!
いやらしいマッサージいい〜!! 足きもちいい〜 背中きもちいい〜 腕きもちひい〜〜
ボディが夢見ちゃうよお〜〜
あ!あ!あ!あ! ひゃあぁぁあぁ〜〜〜〜」
湯煙に沈みながら、官能に身悶えする、うら若き乙女の体は、全身を桃に染まらせながら、たゆたう湯とも絡み合い、もう淫液のようだ。
「いいいなぁ…」
「先に愛されちゃって……」
「ずるいよお〜」
「わたしたちも愛してください」
「平等ですよう……」
「ハッ!?」
「きゃあ!」
「あれは何? 何? 何なのよおおおっ!!!!」
突如、女子生徒たちは、どよめいた――というより、色めき立った。
原因は、音も無く現れた長身の人影――
闖入(ちんにゅう)者である。
顔が見えた。
男だ。
とんでもない、美顔である。
それも高レベルの――凄まじい美男子が、風呂場に入って来たのだ。
悠々と来る。こっちに来る。
仁王立つ、全裸であった。
裸体は筋肉美の極致だ。
その肉体美は歩く筋肉標本であった――その異常設定値であった。
ボクサーのパンチにも平然と耐え、はね返すだろう、割れまくった腹筋、粘土を貼ったようにブ厚い大胸筋、二の腕の隆起、馬みたいな大臀(だいでん)筋、競輪選手かスピードスケート選手のように太い大腿(だいたい)筋―― 凄まじいレベルで、全身の筋肉が、うねくっている。発達している。
どこを取ってもたくましい、筋肉の夢魔だ。
皮下脂肪がゼロのため、皮膚が筋肉の量塊に、薄くラッピングされているみたいだ。
何よりも股間が――こっちも凄まじい。ワイルドだ。貴公子というより、野蛮なほどに、化け物――チン○の怪獣だ。
なんというペニスだろう。もう濡れているみたいに、艶が在った。前後左右にぶらんぶらん盛大に揺れている。本体とは別の生き物みたいだ。
「あーら あなたなの?」
女教師は、勝手知ったるという表情である。見もしない。空気で解った。
「なんでここにまで来るのかしら? わたしたち、修学中なのよ。これってあくまで教育の一環よ。無粋(ぶすい)ね。兄ったら――」
男は女教師の兄、名村豪人である。
凄まじいパワーを秘めた他校の同業者、超教師にして――超人であった。
神のごとき人外の特殊能力を誇る、超弩(ど)級の超能力者である。
「牝ばっかりの温泉に、前も隠さず、堂々と入るなんて、たいした変態じゃない。」
「ここは混浴だろ? 文句あるまい。」
ニヤッと笑うと、すでに通常状態で、男性の平均勃起サイズを余裕で凌駕(りょうが)していた局部を、すでにたくましかった男根を、猛然と大きくさせはじめた。自らの意志で――
血流が豪快に流れ込みはじめた。
氷のような、神秘の表情のまま―― 隆々と変身させてゆく。
勃起の極みだ。亀頭部がギラギラと輝き、金属みたいだ。
ぬらぬらと、極太い棹が連なって、ごつくなる様は、変貌してゆく姿は、淫景すぎた。目に毒だ。刺激が強すぎる。
級長の娘が、突然、震えだした。
男根勃起変身の余りの壮絶さに、頬を染めたこともあったが――
これから起こることを、男と女、両性の、性的魅力の頂点同士が、ぶつかり合うことを、予感したからである。
だが、“それを知ることができない”最年少の生意気娘が、突如、超教師二人に、指名された。
訊かれた。
どっちが良いか? と。
「兄とわたくし、どっちに犯られたい?」
どっちを選んでもプラスだ。
こんな葛藤は初めてだった。
何を選んでも、どう選んでも、凄まじい快楽が待っている。とんでもないアクメがある。
だから――選べない……
「答えは、どっちも欲しい? 贅沢(ぜいたく)―― 欲張り屋さんね。」
「わたしとお兄さんと、人外な喜びを、同時に欲しいんだって。この子――
貪(むさぼ)り穴になりなさい。お肉になりなさいね。
そうよ、脂よ。意志を無くした、理性の無い脂になりなさい――」
前には女教師の指。後ろには男教諭の指。
後ろは、体奥には人の不浄が残っている。穢(けが)れがまだ匂っている。
豪人の指が、娘の尻穴に触れると、奇跡のパワーが、光となってスパークし、一瞬で浄化された。
汚濁は細かな結晶と微粒子に分解されて、フローラルな香りのするアナルへと激変した。
毒性も特有の匂いも無い。それらは腸内細菌ごと死滅した。驚愕の清浄空間だ。ナノレベルから一切の異物が除去された。
しばらく、両者にサンドされて、弄(いら)われるうち、娘は、超々パーフェクトなエロ女体へと、みるみるうちに変身していった。
「ハァ!!ハァ!!ハァ!!はああああ!!!!!
しゅ しゅごいい〜〜〜〜 カラダきれいになってくうぅ〜〜〜〜 ビューティフル・バスト! ヒップ! くびれてくウエストすごお〜〜 あひゃあ〜〜 いっぱいいっぱい 犯してください!!」
豪人が、娘の桃尻に手をかけながら言った。
「身体検査と、身体改造のお遊びは、ここまでだ。」
「誤解があるな――。勘違いしているようだが、オレはおまえたちを愛しに来たのでは無い。セックス勝負に来たのでも無い。
おまえたちを殺しにきたのだ――
将来、最大の敵勢力となって、オレの野望を妨害し、阻(はば)む者はおまえたちなのだ。」
「予知能力? 未来が見えるんだ。関係ないわね。好きにさせてもらうわ。」
「おまえの物はオレの物だ。だからおまえの生徒もオレの物だ。そして超常教師にとって生徒は物だ。ゆえに、好きに利用し、自由に処分することも許されるのさ。」
「何言ってるの。ここにわたしがいる以上、この子たちに手出しはさせないわよ。そう簡単には殺れないわ。」
「そ、そうよ! この変態デカチン筋肉男が!!」
「ふふ、気が変わった―― いいわ、自由に殺ってごらんなさいよ。でも、殺せないから。」
「殺れるさ。」
「…え? ええ!?」
「この頭のおかしなマッチョ兄さんの好きにさせちゃうんですか??」
「わたしたちを自由にレイプさせちゃうんですか?!」
「わたしたちの基本的人権は?!」
「自由に生きる権利は、人は生まれながらにして平等で、巨乳で、馬並みなっ……!?」
その瞬間、オーラが炸裂した。
二人の教師の体から、未知のパワーが狂い噴いた。
殺気である。
「ひい!」
「ひい!」
超オーラの暴風雨の中、勘のいい級長がさらに気付いた。
これは男の破壊性と女の創造力との戦いになると、すぐに直感した。
いわば、破壊神と創造神の、快楽波動と快楽波動の潰し合いだ。
激突する。
人が耐え得るレベルの数百倍の、超巨大な快楽の大津波と化して襲ってきた。両側から。
両人のパワーが、贄(にえ)となる少女のボディに、パワーが集中する。
「あ、あ、あ、!!!!!」
湯船に、二つの超性のボディが仁王立った。
ひとつ肢体を巡って―― 今、一人の少女の体が、戦場となるのだ。
「バトル開始よ!」
「死にな!」
娘の体は炸裂した!
豪人の破壊の念力に、淫なる意志を伴った魔のパワーに、捻り潰される。巨大な快楽の塊に、頭からつま先まで。足の爪さえ残さず、一撃で細胞片となる。
数トンの巨大な見えない掌に押し潰されたような、超常の怪異、怪現象である。
娘はぐちゃぐちゃに溶けて一瞬で桃肉のスープと化した。高レベルの快楽を伴なって瞬間死したのだ。
「あら? わたしに断りも無く、そんなに簡単に死んじゃ、めっ!!」
ドンッ!! ドバアッ!!
女教師の微笑みと共に、爆発的に再生する。
命は隆々と復活する。
肉の柱が立ち上がり、それはバリバリと四肢を伸ばし、人の形へと急変し、急成長を遂げて、瞬時に娘の姿を取り戻した。数十秒前の生前の姿そのままを。
「ああ!!!!」
肩で息をして、ふらついている。
「ひいいい〜〜〜〜」
あの世へと飛ばされて、すぐに現世へと戻ったばかりの魂が、肉体の爆出爆誕に、ついていけてない。
嬲りのレベルが高すぎる。強すぎた。強烈すぎるのだ。
「ほう、凄いな。だがな。まあ、死ね!」
グチャアアアアッ!!
再び快爆死した。
「ダメよ。」
ボンッ!!グリュウウッ!!!!
再び甦る。立派な女体が、淫隆する。
「ひい!」
「また死ね。」
グチュウゥッ!!
三たび死んだ。
「ダメ。」
ずんっ!! ドバアアッ!!
またまた甦った。
「死にたまえ。」
事務的に冷たく言った。
「ひい!」
四度目の死が娘を襲う。
「生きましょう。」
教職者らしく、優しく、朗らかに言う。
どぶうっ!!!!
女肉が、勃起するように、起立する。
「死ぬ死ぬ。」
笑いながら楽しそうにそう言った。やや邪悪な響きがある。
グシャアアアアッ!!
「生きるの!」
汚れなき純粋な乙女のような声で、甘く激しく命じる。
五回目の復活。
ドリュッ!!
「イケるぞ。」
「イケないわ。」
「滅せよ。」
「隆しなさい。」
「死亡しろ。」
「甦りなさい。」
…………!!!!
…………!!
…………
…………
これは、言わば、神言と神言の潰し合い。
否定され、肯定され、また否定され、また肯定される。
罰と救済がループする、有罪無罪がフィードバックする裁判があるとすれば、その無間地獄のような、凄さと凄味である――
娘は数十回の生死を繰り返した――
「キリが無いわね。」
「ひいいいい〜〜〜〜 あひいぃ〜〜 あみゃあぁ〜〜〜〜」
「うちの子、廃人になっちゃうじゃない。もう、すっかり――
死んだとしても、まともにあの世に行けそうにもないし、閻魔(えんま)様も、受け入れてくれないわよ。こんな半死半生の魂なんてね。
魂まで廃人になってしまったら、元に戻すの、大変よ―― この責任、どうとってくれるのかしら?」
「たいしたものだ。さすが我が分身――もう一人の私だ。」
「感心している場合じゃないでしょ。」
男は、超性の魔人は、神のごとき、暴力と破壊のパワーを、十二分に放出し終えたのか、堂々巡りの、際限の無い暴虐にも飽きたのか、露天風呂から、消えた。
瞬間移動したのである。
ラチも無いと判断したのだろう。
競り合いから引き上げた。
二大パワーから解放され、瀕死?の最年少娘は――、生死のボーダーラインを何十回と越えまくった、可憐な娘は――、湯船にぶっ倒れた。
法悦に甘く輝いて、無我の境地を得たのか? その高貴な微笑みは、壮麗な涅槃(ねはん)の極限域に達した者だけが得る、無上の笑みであった。すなわち、解脱(げだつ)であった―― 体が、悟りの境地を、大悟を得たのだ。
脳と魂を置き去りにして――
だが、よがり狂っている者は、最年少の娘だけでは無かった。
神レベルな暴虐に、周囲の娘たちの精神も、耐えきれなかったのである。
超暴力パワーの放出にともなう副作用は――必然であった。
もう、女生徒らは、ありとあらゆる体液を暴噴させながら、奮え泣いていた。
入浴中の娘らは、廃人の様相である。
超越的な快楽を引き出す放射能があるとすれば、フル出力の商業用原発原子炉の、沸騰する炉水に飛び込み、灼熱の炉心に、生身で抱きつくような、自殺行為であった。
湯は最大レベルの淫的超性を帯びている。
淫魔の湯と化している。
最高度に強化処理された人体でなければ耐えきれない。
そんな湯に、たっぷりと浸かってしまっていた。
だから女生徒らは、発狂していた。
「あらあら――こっちも元に戻さないといけないようね。中身が全部ダメになっちゃってる。すっかり――」
湯船から、心なき肉体たちが、操り人形のように、立ち上がった。
歩みながら、再構築されてゆく。
心と体が、再形成されてゆく。
超教師の意志により、知能と記憶をインストールされ、再び元の人格を取り戻す。
「御食事でございますよ……」
旅館の女将(おかみ)の声が聞こえてきた。
夢魔の激突には、一切気づいていない。魔人同士の決闘など、存在しなかったような――そんな様子だ。
「夕御飯よ。あなたたち。美味しそうな、いい匂いがしてるわ。いっぱい食べましょ。」
湯上りの輝く裸体たちに微笑みかけた――
はい……せんせえ……
いっぱい死にすぎて……
おなか……ぺこぺこ……
降るような星と、夜の闇に包まれて、脱衣場へと向かう娘たちの美肌を、火照る女の肌を、美乳を、美尻を、夜風が優しく愛撫した。