パワーエロスシリーズ

超常女教師 名村超子――(5)エピローグ

ちょうじょうおんなきょうし なむらちょうこ――(5)えぴろーぐ

ひんぐるみりは 作
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女学院の、その日の職員会議。陽も傾き茜射す放課後の職員室、学院に勤める教師達が、ずらりと並んだ会議の席上、古参中年男性教員が、新任女教師名村に、こう詰問していた。

「しかし名村先生、」
「教師が生徒を次々と廃人にしたり、肉塊に変えて、蹴りまわしたり、そのようなこと、古今に聞いたことがございません。」
「やりすぎなのでは?」

その問いに女教師は、やけにはっきりとした口調で答えた。

「いいえ、これは教師として正しい指導ですわ。」

凛とした、毅然たる力強い返答であった。

が、中年男性教員は、なおもひつこく食い下がる。疑惑の核心を。疑いの中心を。
「先生、まさか女生徒を犯したんじゃないんでしょうね。」

が、甘い女声は、「いいえ、どうして女のわたしが女の子を犯せるのかしら?」と、微笑みながら、そううそぶく。

「じゃあ、今日、校庭に、空から降ってきたあの白い液体。あれは一体なんですかね。」
「今日は、そういう天気だったのじゃないのかしら。白い雨なんて珍しいわね。」
「そうですか? 雨にしては、やけにどろどろとした液でしたがねえ………………」

先輩教師達の目は一点に集中していた。一人の新人女教師へ注がれていた。その目の意味するところ、疑惑であった。若き女教師は、職場の先輩全員に疑われていた。
が、彼女は、神々しいまでの凛とした表情と、落ち着き払った態度を一切崩さず、

「わたくし、失礼いたします。」

と、席を立った。

「ちょっと、名村先生、私はまだ全部言っていないんですよ。ちょっと、」

中年教員の声が後ろから、なおもひつこく絡みつくように追いすがってきてはいたが、いぶかる同僚達を残したまま、若き新人美人教師は職員室をあとにした。




校長は残された教師たちにポツポツと語り出した。
超人育成の為に極秘に設立されたこの女学院をあずかる責任者であった。




名村先生も人の子だ。ときには生徒の体を改造したりもするでしょう。そしておのれの体からオチ○チ○を生やし、興奮のあまり前後不覚となり、たとえ教え子を犯してしまったとしても、…………それは、
……………………
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犯罪ですっ!!

(んもー なむらくんの ばかばか!)
校長 心の声




校長の、一見暖かそうな言葉は、実はお叱りの言葉であった。言葉は柔らかいが、その内容は叱責であった。
しかし、あの圧倒的な凄まじいパワーを持つ超人女教師に、はっきりと批判できる者がいるのか。一堂は重苦しい空気に包まれるのだった。


だがこの後、この女学院で、教師名村超子がさらなる超力を湧出させることになることを、彼等は知らない――。



end



06/7/19 UP

あとがき

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