筋肉バイオレンスもの

筋肉破壊美神

きんにくはかいびしん

ひんぐるみりは 作
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※この物語はフィクションです。非常に暴力的な内容や表現を含んでいます。すべて空想の産物ですので、現実と混同しないでください。※



その城には死が満ちていた。
辺りには肉片が飛び散っていた。湯気を立てている。
屈強な男共の死体であった。ばら撒かれていた。
たった一人の筋肉美少女に挑み、破壊し尽くされたのだ。全滅であった。
殺戮と微笑みの超天使が、引き千切り、殴り潰したのだ。
帝国軍の愚かな作戦を、精鋭兵士達の無謀な挑戦を、思い上がりに過ぎないミッションを、筋肉美少女の持てる超人的なパワーを軽く使って、赤子の手をひねるように、すり潰した。まさに――肉片へと、戦士たちの体をミンチへと変えたのだ。それも素手で。一切の武器をも使わずに。
相手は筋肉の女神であった。
筋肉の女神が与えたその死は快美であった。
黄金の筋肉体から放たれる超性のオーラは、振るわれる暴力すら、無上の快感と化して、肉体と魂は分離した。拳(こぶし)による解体であった。屠殺(とさつ)であった。
四肢が吹っ飛ぶ。首が引き抜かれる。胴が千切れ離れる。三枚おろしにされる者、縦に真っ二つに引き千切られる者、頭を、尻を、驚愕の握力に潰される者、男共の筋肉が、骨が、内臓が、狂ったように、舞い跳ねる。飛び散ってゆく。四散する。筋肉少女天使の拳が、脚が、光速で乱舞する度に。
巨城は修羅場と化している。城内は兵士たちの死体で山盛りだ。
剛々たる男肉の破片の山だ。もうもうと湯気が立ち昇っている。不吉な死の匂いが城中に立ち混める。濃厚に――

「いまは死んでてもらっているの!
甦らせてあげるわよ。あとでね!」

息を弾ませ、恐怖の台詞(せりふ)を優しげにのたまった。戦慄の殺戮天使は。
すべての屠殺が終了した。
いや――死が満ち満ちた城内に、生命が全て絶えたかと思えた城に、ただ一人、その少年がまだ――息をしていた。
戦慄の光景に怯え、恐怖に震える少年は、精鋭部隊の随行員、軍属であり、お付きの者だ。戦士たちの小姓(こしょう)である。 唯一の生き残りであった。

「ぬぅん!」

激しい運動に全身の筋肉をパンプアップさせ、魔とも妖ともつかぬ筋骨隆々の女死神が近づいてくる。凄まじい筋肉のシルエットが急接近する。息もかかるほどに、体熱を感じる近さへと、美貌はさわやかに微笑みながら、桃に濡れた唇から愛らしい美声が、したたる愛液のごとく、糸を引いて、はじけるように、無邪気なる美少女の言葉となって、こぼれる。

「さあて、みんな死んじゃったし、交わるとするか。この地に福を与えなくっちゃね!」

「えっ!?」

「わたしに寄り添い、射精なさい。若いピチピチの精子をたっぷりと放つの。この筋肉体の中にね。これが目的だったのよ。ふふ。タップリいただくんだから!」

少年は全裸に引き剥かれた。そして女手に男性器を揉み抜かれ、その神々しくも、いやらしい御手の刺激に、神の手が与える凄まじい快楽刺激に、一気に隆々と男根を勃起させられると、女体の、切れそうなほど怒張した筋肉の塊の中にある、女の柔らかな部位をあてがわれ、濡れ熱する魅力の窄(すぼ)まりに、筋肉女体の性器へ、わけもわからず、突っ込んだ。
筋肉の熱い海の中に、呑む込まれるように、男根が入ってゆく。
女神の上の口が叫ぶ。

「ああ! おいしい!!」

「えっ!? お姉さん 味がわかるの?」

子宮と子宮口が、吸っている。若牡の精を、無慈悲に、破廉恥に、搾り取る。
いけない動きだ。
膣括約筋の動きは淫乱極まりない媚動だ。あってはならない人外のしごきだ。

ニシキヘビよりも太い腕で抱き締められると、意外にも柔らかな乳房に少年の頭部が衝突した。目の前にぴん!といきり勃つ乳首がある。

「強くなろ! うふ!」

筋肉少女は染み出してきた自らの母乳を指先に一滴、擦り取り、すぐ側の床に転がる死体男の頭部に、指を唇の中に突っ込むと、乳滴を死人の口に含ませる。その恐怖の成分が死肉の細胞組織に浸透するやいなや、死体の頭部は、爆弾のように、手榴弾のように、四散した。 死人にすら、その作用はきつすぎるのだ。

黄金のように輝くなめらかな肌を、ボディを、筋肉群をうねくらしながら、微笑みとともに、ラブリーな声質で、更にのたまった。

「母乳飲もっ! だいじょうぶ! あなたには素質があるわよ。耐えきれるはずよ。だから、じかにお吸いなさいね。」

破れかぶれで、桃色に濡れる乳首を吸い含んだ。温かで甘味のある超性の蛋白分が、口中に猛烈に噴射される。恐怖の母乳を飲んだ。大量に――

知覚が変わってくる。爆発する。パワーが、人知を超えた力が、全身に凄まじく熱く満ちてくる。大海のように満ち狂うのだ。肉が燃えてゆく。力が噴き狂い、生命が燃えあがる。これが神のパワーミルクだ。母乳の作用によって少年の肉体が、滋養を吸収した組織や細胞が、どんどん激しく強化されてゆく。

標準サイズの男根は、超人の男根へと、太さも長さもカリの段差も一気に増した。
たくましくなる体。凄まじくなる少年の肉体。うねくりながら変身してゆく。倍々に増してゆく。
少年の肉体も、筋肉牝に負けじとたくましくなった。その姿は筋肥大に狂った、青年神アポロンのような、雄渾たる筋量の裸像だ。

「たくましい…… 男の子はこうでなくっちゃ!! 早く突っ込んで……」

性器が性器に入る。再び深々と結合する。リニューアル男性器の威力の行使は――

筋肉が筋肉の中の喜びをほじくり出す。
男筋肉が女筋肉を、筋肉が筋肉を、貫き、ほじり、責めている。あまりに凄まじすぎるモノが、圧倒的な汁分泌をともなって、結合であった。
「ああ!ちょうどいい……」

筋肉同士がうねっている。
筋肉同士の超性のよがりは、オーラを、光を、放ちはじめる。
両者は神の光を放ちはじめたのだ。
光の皮膜が生じ、男と女の、たくましすぎる両者の体を包んで、光の繭(まゆ)のようになる。空へと昇ってゆく。城の屋根を突き壊し、男女が天へ、光輝く球体から、一気に水爆級のオーラパワーの強烈な放射が、祭のように振舞われる。 神々しき光球は、豪快な放射熱を、太陽レベルの熱線を、限度知らずに発射して、青天井な量の神のコロナが、歌いあげるような激光が、高く聳(そび)える巨城をすり潰した。そして大地までを勢いよく溶かしてゆく。一気に沸点にまで達してゆく。土が岩が、強力すぎる熱線に加熱され、沸してゆく。天の光に、無抵抗にあぶられてゆく。火に晒されたチョコレートのように地面がどろどろに溶け、マグマになって、何もかも大量に生まれた溶岩流に飲み込まれて、大地は巨大な熱地獄の釜と化してゆく。まるで終末の光景だ。


数キロメートルに渡って大地が火山口のように溶けている。火と煙の渦の下は、マグマ溜まりだ。溶岩湖だ。城があった地点を中心にして、数分で出現した即席の火山地帯が、巨大クレーターと外輪山が出来ていた。大地に火と熱のカルデラ地形が刻まれていた。

「見てなさい―― 命を与えるところを――」

美少女は官能のままに、表情は、桃源の、法悦と恍惚の声と一緒に、筋肉の女神は神秘の力を、地へと垂れ漏らした。

創生の力が、軽く地を撫でると、焼け爛れた死の大地に、人柱がポコポコと湧き立つ。
無数の人影が霜柱(しもばしら)のように、かげろうのように、興り立つ。 火と煙の渦の中に、幻のごとく、たくましき裸体男たちの群れだ。 死んでいった兵士達に、新たな肉体が与えられたのだ。 全部隊の復活であった。 天上より至高の微笑みが降る。

「約束よ。生き返らせてあげるって。少しはましになったかもね。あなたたち―― ほおら、称えなさい。わたしが新たな主なのよ―― 火も水も効かない素敵な強化ボディをプレゼントされたことを、喜びなさい。」

「こんな超常的暴力を一方的に振るいまくって彼等も腹が立ちませんか? 感謝などすると思いますか?」

「むっ!
まー、神だからしょうがないのよ。別に人に感謝なんかされなくてもいいわ。戦いを挑むのであれば、いつでも相手したげる。全力でよ。

そうよ、わたしはイケナイ神さま、だから罰して。早く――」

そう言い放ち、尻を高く上げた。ドッグスタイルで新たな肉の結合を欲している。
妖しく蠢(うごめ)く性器からは果汁が涎(よだれ)みたく垂れまくっている。女神の性器は、もの欲しさの極みで、たっぷり熱く濡れていた。神ならではの人外の濡れっぷりであった。

「じゃボクが全力で相手したげる。」

「いいわ! 人間のクセに! おお太い! 美味しい! きもちいいわ! もっともっと奥まで突っ込んで! 死ぬまでして!!」

超常セックスが再開される。超高速の腰使いだ。
女神と、神人と化した少年の、互いに愛しまくる筋肉裸体が激しくよがり狂う度に、副次的に放射される神の交合の超パワーが、巨大な鉄槌のごとく、打ち振るわれ、大地を抉りとっては谷へと変え、地を隆起させては山脈を造った。
天地創造級のセックスは、さらなるアクメの度に、造ったばかりの山を無慈悲に潰して窪地へと変え、巨大峡谷を再び巨峰へと、何の造作も無く引きあげる。その連続だ。神の御技(みわざ)のエンドレスだ。
大地そのものが沸騰するように、煮立つのだ。神力に地面がぼこぼこになって、沈降と隆起を繰り返す
超常的性愛は、超弩級のパワーを保持したまま、濃厚に続いた。
淫獣の極みと化した神と人の、底無しの連続空中セックスは、半日、一日と過ぎ、神の創世行為は六日六晩の長きに渡り続いたのである。天空において新星のごとく輝きながら――
その間―― 呪われた大地に凄まじいレベルの福が豪快に撒き散らされていった――。





end



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07/3/19 ケアレスミスを修正

あとがき

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