激殺!ふたなりスーパーガール あとがき

げきさつ!ふたなりすーぱーがーる――あとがき


ハードふたなり+スーパーガールもの人体破壊系に、一部、巨大女ものを入れたお話。

本作は、某巨大掲示板の ここ のスレで公開された諸作品を参考にしました。

フタナリスーパーガールたちが、射精で車や人体をパンクさせたり、精液で溺死させたり、巨大化して射精したりする自由奔放さに、驚いた! 素晴らしい。自在なアイデア。おー、独創的。みなさんお上手だなあ。抜けるよ〜 たまらんわ〜
マッドなことを詰めて妄想するのも特異な才能だと思うのです。

とっても感動したので、ネタ、プロット等をアレンジして、マニアでニッチな路線の話を、当方も書いてみました。
いちおう力作です。長いです。


キャラ造形は、ハルヒっぽい元気なツンデレキャラ?が大暴れ! という趣向。
ツイてる正義のヒロイン? 快楽主義、享楽主義、現世の喜びをフルに楽しみ享受する、オツムのわるいキャラがいいな。

いちおう勧善懲悪。ヒーローものは善と悪の戦い。悪人を徹底排除すべく、ヒーローが無制限に暴力行使する喜びを観客・読者は擬似体験。スカッとさわやか。溜飲を下げる。第三者的立場で見れば、どっちも悪ダナー。
この手のヒーローものって、前振りの段階がアジテーション。煽動そのもの。

ストーリーよりもディティール。頭の悪いセックス&オナニー。射精と暴力と破壊欲の結合がテーマ。超常現象や奇跡や有り得ない夢のモロモロを連結。
素手や生身での超常的殺人殺戮破壊は、ロボット物なら兵器を使ってやるところ。どっちがいいかは別に好みの問題。当方は生身でやる肉体路線が好き。マッドな倒錯に酔い痴れたい。


やられ役に悩む。今回はネオ・マフィア。ようするに、「自由にいっぱい殺っちゃってください」 という安易なバカ設定。
「こんなにも極悪非道な悪人共は殺されて、惨殺して当然!」 というような、前フリが全然足りないので、心理的に乗りにくいかも?


もっと豪華な舞台にすべき? プールとかジャグジーとかがあって、高級コールガールや情婦がわんさといる設定でやると、華やかかもしんないけど、巻き添え的死亡者が多でイヤだし、長くメンドくさくなるので、省略。
同様に、オードブルやら高級料理が山ほどある設定でやると、汚物や死体と混じるので、迫力はあるけど、エグく、グロ過ぎる感じになるのがヤだし、メンドウなので、同じく省略。



こっからは余談ですが……
ゾンビ映画は典型的な殺戮大会。人間でやると非常に問題があるから、だからゾンビ。大量殺戮願望だろーか? 歴代の制作者どもはヒドイ。全員悪人だっ!


一方的な正義は独善で悪。現代の御奉行様にあたる、警察・検察・裁判所 等、公的に法を執行する側の、無邪気な残虐さは大嫌い!!!! 好きじゃない。現実にやっちゃダメ。
でも、幼児的残酷さは罪なんだけど、妄想する分には余地を残しても……と、ちょっと自己矛盾。

100%の絶対悪など存在しない。この地上の大原則。権力・強者の正当化。正義を自称しているだけだよ。
純善・純悪は空想・架空の世界のみ。戦争と殺戮を可能にするのは人間の想像力の欠如。


やられる側にだって、悪と単純に決めつけられてしまう者たちにだって、父母家族子供おじいさんおばあさん親戚縁者がいると、そう考えると、そういう現実持ち出すと、たいへん。
その世界では絶対悪にされる設定。単純な物の見方はイヤ。
善か悪か? 超単純な二分法に人を引っ張るのは、権力者・アジテーターの、思考停止な空気の醸造は、人を動かすペテン。


狂った妄想話も解毒剤になるかな?

チンチンをはやしたスーパーガールが正義なワケ無いだろっ!という健全性と常識。それをペニスが担保。黒いユーモア。ギャグって暴力性を秘めている。暴力=ギャグ。

喜劇と悲劇の裏表。エンタメの悲しみ。相対主義。反対側に視点を変えれば、これは故・中島らもの説ですが、笑いとホラーは裏表。視点をどっちに置くかで、恐怖にも笑劇にも変わる。殺られる側にカメラが接近していればホラー。遠景からの光景ならある意味爆笑ネタ。黒いながらも演出のさじ加減ひとつ。以上まじめな結論。一席ぶってみました。




2008.4.
ひんみり 記



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