パワーエロスシリーズ

変体淫夢――淫夢の部屋 編

へんたいいんむ――いんむのへや へん

ひんぐるみりは 作
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霧のような神秘が包む部屋であった。
柔らかな光が満ちるその部屋で、優花はスレンダーな裸体をすでに晒(さら)していた。
風呂上がりみたく、肌は濡れ光っている。滴が足指の先から落ちる。
謎の湯気が裸身を包む。暖かな柔らかみが、妖しくも優しき何かが立ち昇る、異妖なる空間――。

優花の前に現れた小さな男の子は、線の細い少年だった。華奢(きゃしゃ)な、かわいい感じの、まるで女の子みたいだ。

「あれ? このまえとオーダーと違うよ。今日は、きついのが欲しいの……大きくなって…… 太く、逞しくなって! お願い!」

その瞬間! 男児は、たちまちのうちに膨れあがった!

「ひい!」

少年の裸体は、膨れあがってゆく。背丈がぐんぐんと伸び、増体してゆく。大胸筋が盛り上がり、腹筋が深く割れ、肌に溝が刻まれて、ストリエーションも、セパレーションも、肉の峰峰が、エロスの山脈と化して、ぷるんぷるんしている。ボディビルディングで筋肥大を極めたような、きつい筋肉男の姿に、変態した。
成人男性の完成した体へ、筋肉デブと思えるほど重々しい背中の隆々とした筋肉群を見せつけるポーズをとる。お尻が特にいやらしい。男なのに大臀筋がぷりぷりの豊満である。所謂(いわゆる)プリケツだ。
淫獣であった。前も凄い。股間から、でかい物が、ぶち生えている。特大だ。ロングな肉棒に、重そうなものを二つ、ぶらぶらさせている。さっきまで、可愛らしかったのに、何もかも、凄まじくなっている。

「すんごい! でっかくなっちゃった…… いいわ! とてもいい!! そう―― ここではね、なんでも叶ってしまうのよ。だから、わたしも淫らな体になろうかな。」

少女が全身を右に左に揺すった。優花のツルペタのおっぱいは、美巨乳へと壮烈な進化を遂げた。乳房の変身であった。猛進してゆく。高みを目指して。乳首がだ。つん!と、勃ち尖った。乳輪ごと、ぷくうっ!と、パンケーキみたいに、猛烈に隆している。変態のそれだ。マトモじゃない。乳腺が走り、育ってゆく感覚。脂肪蓄積が、さらに淫らに、溜まってゆく感覚。媚だ。肉体に媚のパルスが躍動する。快感が踊り狂った。

「あ! ミルク出そう! きついわ!」

乳首を弄(いじ)くる。乳輪を揉み揉みする。余裕で母乳が出た。どぴゅどぴゅ噴き出る。妊娠も出産も初乳も関係無かった。ここはそういうところなのだ。
おっぱいを振り乱した。双乳は、重くきつく激しく、バウンドした。噴乳の白線を描いて。
揺らせば軽く痛みを覚えるほどの高重量だ。揺動は止まらない。重く振幅を繰り返している。
尻も太腿もダイナミックに重く張ってゆく――ぱんぱんのエロボディだ。ぶち込まれるための、セックスのための肉となった。

「セックスを愉しむ分には、こういう体の方が楽しいでしょ? 普段の生活をする分には、おっぱいがでかすぎると、移動や歩行が困難だけど……そうそう、運動しにくいわよね。これだけお乳がおっきいとね〜 うふふ……」

淫獣男の手が美巨乳を鷲掴む。
乳首に指を突き挿れる。
「はわわ! 効くっ!」

放乳が止まらない。
ミルクを垂らしまくりながら宣言した。

「性感が多感になってゆくわ!! 感度も倍増してる!! 下のお口の涎(よだれ)が止まんない! もう凄いの! お尻を貫いて!!」

淫獣のチン○は象の鼻のように、ぬらぬらと輝く、棹(さお)から、亀頭から、天然自産オイルをぶち撒け、優花の尻に突き刺さった。牝の尻は、なんなく受け入れた。余りに太過ぎるモノを。獣(けもの)のそれを。ダイナミックに貪(むさぼ)り動く、変態の尻。


思ったことは、願ったことは、即、叶えられるのだ。実体化するのだ。思った瞬間に変化が始まる。応える。相手の体も、自分の肉体も、この部屋自体が! 淫夢を実体化させる魔法の部屋なのだ。
たまらなくエロチックだった。


「ふ、太い〜〜〜〜」

引き千切らんばかりに、おっぱいも揉み伸ばすと――
おっぱいが棒のようになる。モチみたいに伸びる。長乳状態?? ヘビみたい。変態だ。
ちょっとド変態過ぎる!
慌てて縮めて、美乳へとポジションを戻す。

この部屋では、肉体が、求めることに呼応するのだ。それ以上に――気をつけなければ。

淫獣は女の肉の沼から太棹をどぷ!と引き抜くと、「次はどこに欲しい?」と訊いてきた――

「お口にもアナルにも欲しい! おっぱいもお尻も太腿も揉まれたい!  をのこ一人じゃ足りないわ! 3P4Pがいいわ! いっぱい来て!!」

優花の願いが叶えられた。
部屋が淫獣を生んだ。壁から床から、ぬるぬると、馬の出産のような、白っぽい滴(したた)りとぬめぬめが、盛り上がる。ぼこぼこと生まれる。蛋白質の粘膜に、半透明の膜に包まれて、悪夢のごとく、壁が人の形を、男たちを産んだのだ。4Pどころではない。大勢現れた。部屋いっぱいだ。プロテインの匂いがぷんぷんする。 むんむん粘液にまみれて、淫獣どもが、さらにぬらぬらぬちゅぬちゅと現れる。

「ひい!!」

熱く輝く淫蜜にまみれ、極みを目指してゆく。人のけして触れてはならない禁断の高みにへと、淫夢の頂(いただき)へと、絶頂へと、そのための牡たちなのだ。たくましき牡裸体たちでいっぱいになった。部屋は強靭な牡どもで満員だ。油を塗ったような肌の輝くエロさ。筋肉裸体に、極太極長のチン○だらけだ。デカチンの群夢だ。見ただけで、軽く貫かれた気分になった。性器に憑物(つきもの)がついたみたいだ。好ましい呪いが肉体に来ようとしている。

「すんごいデカチン!! こんなもん代わりばんこにぶち込まれたら、発狂してしまう。廃人になって、保てない! 理性が、人格が、死んじゃう!!!!」

なのに、四つん這いになって、尻を突き上げた! 本能が勝手に、貫いて!と、言っている。うまそうな尻だ。ケツが、得体の知れぬ生命の輝きに、全身が濡れていた。

数分前まで少年だった淫獣が訊いてきた。
「おまえ、どんな子供だったんだ?」
「どんなって、こんな――」

体が急速に縮み、小さくなった。 想像したら、もう、体が反応してしまう! 変体してしまう。

姿は、幼女となった。
「あう!」

淫らな喘ぎを上げている。前の口から。幼子が出す声では無かった。発情した牝のそれだった。

幼女は四肢を振り回し、そして、急速成長する。手足が伸びて、身長もぐんぐん伸び、美少女の姿へと、儚(はかな)い骨格に、いや、二次性徴の始まりとともに、骨格が成長し、脂がガンガン乗って、ぐううん!!と、ケツとパイオツが隆する。ぷりんぷりんだ。牝らしくなった。うまそうになる。おいしそうなお肉だ。
夢の部屋は、優花を成人女性の肉体へと完成させた。わずか数秒で。

「こうやって、こんな感じに大きくなったのよ。見て見て。おっぱいが、あっという間に大きくなっちゃた。おもしろいわ。昔の体に戻るのって。もう一回――」

膨縮を楽しげに繰り返した。年齢進行と年齢退行とを、行ったり来たりする。

極端なまでに若返り、赤子となり、胎児、受精卵サイズにまで、小さくなり、そこから、ぐんぐん膨体してゆく。淫らに、うなるように、加速をつけて、幼女は十代前半の少女となり、若枝が伸びるように四肢はスラリと生育して、少女は青春の肉体に、二次性徴が急激に進み、成人女性のそれへと、いやらしい女体へと、熱く激しく変身成長してゆく。エロスの発育だ。重く乳と尻と太腿にエロスの単位を装備してゆく。魅力を増してゆく。物理法則など不用の空間だ。全く無視している。

「もう、止めときな。」

ずぶっ!!
性器に性器を挿入した。ずぶずぶ深く結合する。男と女がひとつになった。

なのに――、突っ込まれたままで、幼女化する。
「ああああああ〜〜〜〜!!!!!!!!」
「すげえマゾだな。自殺行為か。それもド変態的な。性器は大人のままでいな。潰れちまうぜ。あそこが裂けちまうぜ。」

成人の女性器に幼児が合体したような、いけない姿になる。

「ううあああん〜〜パパああ!!!!」
「おめえみたいなド変態エロ娘を持った覚えはないな。オトナのマン○に赤ちゃんボディか。さっさと成人化しな。」
「うお!!」

膨体が始まった。でかくなる。体が淫らに量感を増す。

「ふつうの女体じゃつまらんな。もっとアブノーマルなのがいい。」
「じゃ、こんなのはどう?」

下半身がむりゅむりゅ変形し、腰のあたりから蹄(ひづめ)がどん!と飛び出した。獣毛がうじゃうじゃ生えて尻や腰や両足を覆う。半人半馬のケンタウロスになった。

「腕がヒトの手と馬の前足と四本あるのは変じゃないか? 腕、前足、後足、合わせて六本足かよ。昆虫類か?」
「ギリシア時代の人に聞いて! 知らないわよ。」
「獣姦だな。こりゃ。」
「ふざけてないで。しっかり犯して!」

馬の尻を犯した。蠢(うごめ)いている。いい穴だ。

「あううう…… 馬並みね。ちょうどいいわ! あなたの武器は、逸物だわ。いい……女ケンタウロスは頭は人だから反応いいわよ! 馬じゃこんなにいやらしく、賢く、合わせられないわ!! 呼応してるでしょ? 淫らに性器が蠕動(ぜんどう)してるでしょ? 膣がお口みたいでしょ? 舌みたいでしょ? 死んでね! ああ! 出して出して! このボディ、脳に効くわ!!」

ドバアッ!!

「ああああ」

射精だ。膣にたっぷり男の汁を注がれる感覚の中、法悦とともに、馬からフェアリーへと変体する。女体から、半透明な羽を昆虫の生やしてゆく。背中から、官能だ。

「ちょっと、もっと、擬態しようかな。」

肌が極彩色のそれと変わり、娘のリクエストに呼応して、部屋に突如現れたジャングル樹林と、木々と同化してゆく。カメレオンみたいだ。
「うふふふ」
「淫魔だな。」

蜻蛉(とんぼ)か蝉(せみ)のような羽は、蝶(ちょう)の羽へと変わった。

「うふふ “てふてふ”よ。」
「羽を毟(むし)ってやろうか。」
「毟って!毟って!毟りながら突っ込んで!」
「ドMだな。」
ねっとりと乳繰り合う男女の交歓――。
性戯の応酬――。
甘い暴虐――。

長らく待機された他の淫獣群も乱交に参加し、さらに輪姦タイムの超熱蕩――。
複数名によるマルチセックスに、ザーメンが重奏するように迸ってゆく。精液の匂いでいっぱいになる。セックスのオーケストラだ。それに加えるように、母乳と、愛液と、牝の性臭が――匂いは積み重なり、加算されて、性狂宴の彩(いろど)りは、濃厚に、悩ましい色も、淫音も饒舌(じょうぜつ)に…………


…………
…………
「男の体になって射精しようかな? あなた淫牝になってよ!」

淫獣男に女体化して!と希望注文を、そう言うやいなや――

「あら? もう牝になったの。標準女体といったタイプね。すてきだわ。おいしそう!」

優花も性転換する。首から下が男になった。美青年のスレンダーな裸体だ。股間から大なるモノを生やす。フタチンだ。思い切りデカくした。
ぬぷっと結合する。目の前の桃みたいな巨尻に挿入した。
「ああ!ジェンダーフリーだわ! さっきまで射精されてたのに! 中出しされたばっかりなのに! お口でしゃぶりまくってたのに! ……今は掘っている!」
「縁起でもねえ――犯している。貫いていると言いな。」
「女人なんでしょ。ちょっとは女らしくしゃべってよ。」
「ああ…… ほれほれ! 死ね死ね!」
「きゃあ! 吸い取らないで!死んじゃう!!」
「どっちなんだよ。」
「きもちいい……おおおおおお!!!!フェラチオきもちいいいいい!!!!!! はぁはぁ ハァハァ」

「牝のくせに、派手にドバったな。」
「ああん ドバドバ出た。きもちいい〜〜」
両者は倒錯の官能を濃厚に味わったのち、本来の性別へと姿を戻す。



…………
…………
「あんまりおかしなものには変体したくないわ。あなたもよ。」

よく言うよ。と思いつつ、淫獣男はさらにデカく、ゴリアテみたいな巨体となった。

「ひい!」

特大の肉杭に、よがりまくる。尻は淫汁にまみれて、生命力に光り輝いている。尻と尻とが、意気投合していた――

優花は半植物化する。
「ダフネの伝説って知ってる? ギリシア神話の、惚れっぽい青年神アポロンに追いかけられた、男嫌いの美処女のダフネが、捕まりたくないって逃げた。河の神がその願いを聞き、ダフネはアポロンの目の前で月桂樹の木に変身したとか何とか――。ま、ようするに、変態ね。こう手足を植物化させても、愉しいわね。実るわ。いけない果実が―― 吸って吸って、乳首吸って――」

「オレらの願いももっと叶えてくれないか?」
「どんな?」
「もっとド変体になれということだ――」

優花は凄まじいスピードで、様々な動植物に変態する。トカゲと女体の合体物。恐竜と女体の融合体。ヒレが生え、イルカになる女体、さらにクジラ化したエロボディ。背中から潮を吹きつつ、小さく縮み、ゾウリムシのようにもなり、繊毛を生やした。プランクトンとなって、泳いだ。水中でその影は大きくなり人魚になった。
人魚は丘に上がって、果実となった。熟れ熱する、食虫花と、誘う匂いを甘く発する花芯は、四肢を生やし獣へと姿を変える――
スフィンクス娘、肉食獣〜ライオン、チーター、ヒョウに、競走馬〜サラブレッド、乳牛〜ホルスタイン、にゅるにゅる伸びてヘビ娘に――、様々に変態してゆく。
それらを合わせたもの、究極の変体合体女体の集合体。豚であり犬であり爬虫類であり肉巨樹であり内臓の集合体であり、淫塊であり、肉のツタと触手の絡みあった、多重乳、多重尻であった。

「ひいいいいいいいい〜〜〜〜」
「エロいな。」
「あう!!」

発狂するような肉粘土の挙動は、多量の熱汁と共に、とめどなく肉塊化した後、突如、収縮し、デフォルトの姿へと戻す。元の優花の姿に――。

「ああ〜 きもちよかった。じゃ、わたしの究極変身願望を叶えさせて! それはね、女神になることよ! やっぱり女神といえば巨大化ね。」

凄まじいスピードで膨体する。大女になる。すぐに部屋いっぱいになる。ふん!と、四肢を伸ばす。左右天地に。壁が天上が床が、ぐにゃりと曲がって、指に足に頭に貼りついてゆく。薄く伸びて、半透明な膜に包まれ、部屋は娘の服となった。
高層ビルみたいに、仁王立ってゆく。超巨体だ。

「えへへ まだまだ…超巨大になってくよお〜〜」

さらにでかくなり、対流圏を突き抜け、エレベストよりも高くなってゆく。巨大な影が大陸に延びる。まさに大地の女神だ。地母神だ。

巨大女の誕生に、淫獣男たちは、相対的にちっちゃくなっていた。彼等は伸びた壁と皮膚の間にパッキンされていた。優花はそれらを肌から吸収した。全部、超巨大な母性の一部へと、吸い取られ、溶け合って、融合したと思った。食べちゃったと思っていた。
違った。彼等はウイルスのごとき寄生体と化していた。内部からの性攻撃が始まった。犯しまくった! 陰核を乳首を乳輪を乳腺を膣を子宮を卵巣を。極上のエロテクニックが束となった猛攻に、全臓器が機能を放棄する。器官が淫獣たちの淫技に蕩け死ぬ。
淫獣たちは増殖してゆく。数を倍・倍に増やしてゆく。
お尻も唇も内臓も小陰唇も肛門も嬲り抜かれ、劇的に撃破破壊されてゆく!!

「やめてええええ!!!!死亡するううううう!!!!」

ジェットエンジンを何万個と集めたような轟音が星に轟き響く。

「ひぃ!!キモチヒギッッッッ△□×※××××!!!!!!!!」

巨体が、爆死した。水爆を数十個合わせたような大爆発。隕石衝突級の巨大衝撃波が、地殻を捲(めく)ってゆく。
一京トンの淫肉が星に洪水した。




……………………
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霧のような神秘が包む部屋であった。
柔らかな光が満ちるその部屋で、優花はスレンダーな裸体を晒し、眠っていた。
それはさながら子宮――
ありとあらゆる成長・発育・退行・変身を認める子宮の部屋――
優花と部屋とが蕩け合った淫夢は、ひとつ空間へと形を戻したのである。
目覚めた。
傍(かたわ)らに立つ者の影に気づいた。
双腕は、むにゅり!と潰れる美巨乳を隠しつつ、降り掛かるように、こぼれた声は、わたしだった。


「ここは、淫夢が実体化する部屋なの。」
もう一人のわたしが立っていた。

「夢と夢が潰しあったら、どうなるのかしら?」

多重淫夢が始まろうとしていた――






to be continued



07/3/31 UP
07/7/16 ケアレスミスを修正

あとがき

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