パワーエロスシリーズ

新生! 美少女宇宙戦士――誕生(バース)篇(1)

しんせい! びしょうじょうちゅうせんし――ばーすへん(1)

ひんみり 作
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見晴らしのよい山の高台に――お嬢様学校の高等部から、下校途中の五人の少女たちの前に、その女神が現れたのは突然だった――
なんの前兆も無く、女神が空から舞い降りたのだ。

少女たちは息を呑んだ。女神があまりに美しかったからである。

五人の少女たちもそれぞれ美しい。名を、ユウミ、ユナ、ケイ、エレナ、ミルル、という。
仲良し五人組で、全員が輝くような、うら若き乙女である。
だがその魅力も、この女神の前には形無しだ。あまりに分が悪すぎる。女神は人にあらざる至上の美を持つ存在であった。女神の美しさは、ギリシア以来の人間の理想美を体現していた。いや、その姿は理想以上だ。美しくも力強いボディの上に、あまりに気高く神々しい美貌が載っている。女神とは、こんな姿をしているのかと、少女たちは初めて目にして知った――


美神は静かな眼差しで少女たちを見すえている。半分惚けたようになっている少女たちに向かって、神は片腕をついと前に出した。握られていた拳が開く。掌から五つの小さな星が放たれた。

小さな光輝く星。とても小さい星だ。目の前の宙を舞っている。UFOのようである。美しい光の軌跡を残しながら、星たちが踊った。神秘的で魅惑的な舞に、少女たちは心奪われる。
星たちは踊りを止めると、一直線に、弾丸のように、飛んできた。五人の少女たちの顔めがけて。それは驚きに開かれていた少女たちの口の中へと飛び込んだ。星が、少女の美しい唇を、こするようにして入る。光が、するすると滑るようにして、少女たちの身体の奥深くへと侵入した。
食道を滑らかに通って、胃のなかへ、更に、もっと奥の方へ、深遠へと、入ってゆく。下腹部の内側、内性器へと到達した星たちは、少女の子宮か卵巣のあたりで、しばし立ち止まったかと思うと、次の瞬間、突然、炸裂した。

あああああ!!!!!
少女たちのソプラノ。よがり声の合唱だった。効いた。すさまじい強烈すぎる快感が少女たちを襲ったからだ。すごすぎる快感が下腹部で爆発した。

星たちは、さらに光を放ちながら、溶け込んでゆく。少女の肉のなかへ。光が溶ける。五つの光が、五人の娘たちの肉体のなかに融けてゆく。その快感に少女たちは泣き叫んだ。

その星とは、生物の体をいかようにも変えるパワーを持つ、超常的なパワーを持つ星であった。女神は少女達の肉体を改造すべく、この星を放ったのだ。

ついに星は少女たちと一体化した。光を飲み込んだ少女たちの全身は、光輝きはじめる。体が変貌する。星の力で。
ああ、星は少女たちの体を自在に改造しだした。肉が、内側から溶かされ、全身の組成を、変えられてゆく。 器官という器官が溶けて、まるで別次元のものへと変わりつつある。たくましくなる。強くなる。いま、少女たちは、超人と化しつつあるのだ。


体の内から放たれる光が、一際強くなったかと思った次の瞬間、少女たちの体を被っていた制服が、バリバリと弾け飛んだ。全身から放射される光が、激光と化して、少女たちの着衣を吹き飛ばしたのだ。
若き乙女たちが、生まれたままの姿を、裸身を、惜しげもなく晒している。
だが、今の少女たちに、恥じらう余裕など無かった。通常であらば恥じらっただろうが、少女たちは強烈すぎる体内からの刺激に、何もかもわからなくなる一歩寸前の、前後不覚の状態に陥っていた。恥どころか、肉体の内側からの変貌という強烈な現象に、ただただよがり狂うだけだ。

なおも変身は止まらない。筋肉の質が変わった。骨も地上の生き物とは違う材でできたものへと変わる。内臓が異常強化される。皮膚は、いかなる強力な攻撃をも跳ね返す、鋼鉄以上の強さと、生体のしなやかさとを合わせもつ神秘の組成へと改造された。星が少女たちに、もたらそうとしている新しい肉体とは、全身を強烈に強化された、神の如き超人の肉体であった。

だが、忘我の域にありつつある少女たちには、わからない。
わかったのは、性能力の異常発達だ。
みるみるうちに巨乳になる。ぶりゅん ぶりゅん と、尻が二回りはでかくなった。女性ホルモンの異常分泌が始まっていた。あえぎながら、理解した。視界に入る我が身の激烈な変化を。
少女たちは変身に身悶えしている。昂ぶっている。度を越えた性的魅力は、異常に性的な肉体は、戦慄さえ引き起こしかねない恐るべき美しさを誇りはじめた。

これは、この世のものではない。これは、この世ならざるものだ。少女たちの美しさは神に近づきつつある。顔面が、更に美しく、更に完璧なものへと、顔の造りは完全に左右対称に、恐ろしいほど整った顔立ちへと、パーツが動いた。胴が人間にはありえないと思うほどに括れた。肌は光輝き、深みを増した。

全裸の少女たちの、まぶしい裸体に、光輝く肌に、新たに、その身にふさわしい衣が、彼女らを包もうとしている。
薄い、極薄の、コスチュームが、肌を這うようにして、覆ってゆく。光そのものをまとっているかのような錯覚をおこさせる超常現象であった――




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