宇宙魔女 あとがき

うちゅうまじょ――あとがき


馬鹿馬鹿しい馬鹿話。明るくエッチな馬鹿話が好み。エロスと宇宙と性の神話的な三題噺でもないか奇談放談。バカなエロ話が見たい読みたいが、世に供給寡少のため自作自炊。自分が読みたいから一作創った。宇宙が舞台のSF(すごく・ふしぎ)山田風太郎的な奇想妄想。
現実感がまったく無ければ無いほどよい。宇宙が舞台のSFファンタジー仕立てなので、現実世界とは関連が薄いことが判るのが良い。SF成分は薄味。
世に山風的な、あるいは、菊地ひどゆき先生的な超伝奇セックスバトルがあんまりない。沢山あってもどうかとおもうが。

小ながら執筆スタイルは、あまり計画的ではございません。脳に霊感という事なんでしょう。作文・執筆とは?無限のごとく有る可能性のパーツを使える積木遊びのような作業。組み合わせパターン自体は多すぎる。超広大な記号組み合わせの深遠な宇宙が存在。創造の底なし沼。が、しかし王道展開はさほど数がない。一般的な(広く多くの人が愉しめる)快楽原則があるとされるのは王道展開。
何度も書いてますが 期待に応えて 予想を裏切る がエンタメ作品の基本なのです。

(ただその期待というものがバラけている。正規分布なのか?どういう分布なのか?は知りませんが。人の心は直接には視えないから判らない。個々人の人生によって違う。嗜好がかなり違うということは齢を食ったのでよく解ったのですが。食の好みが一番似る。食欲と性欲。)

個人的な着手容易度では、作文がカンタン。作画も簡単なはずなんだけど、漫画絵は量産しやすいキャラクターデザインが多いはずが、腰が重いです。敬遠気味。多産な人はうらやしいが、こればかりは個々人それぞれ別々の人生ですので。

文学文芸の端も端の僻地。昨今は「なろう系」とか小説投稿サイトが充実して久しいのかな? 日本語文学の極北分野、こんなんでもいちおうは創発創造なんやけど、クリエイティブといっても鬼っ子、サブカルチャーの末席も末席、ポルノというものは公的機関・時の権力・世の政府に保護されないのが常なのです。よほどの例外を除き。春画が文化財扱いかな。まあ薫り高い?とされる文学作品も、ある言語圏の美文名文傑作名作として選出された作品群は何だろう。稀少性なのかな? ある時代と社会の記憶記録ではある。

馬鹿ップルならぬトリオじゃないや四名だから馬鹿カルテットだ。馬鹿ルテット。
頭のわるい官能エロスの奇想奇談を偏好。世間一般にまあよろしからぬ嗜好。


先日、たまたま調子よく数時間程度で書けた。
(おおげさじゃなく)こういうのも知的遊戯である。
この種のポルノグラフィ妄想奇想のメモ断片が千通以上マイパソコンに眠っている。毎日のようにメモしていたので、数年経てばそのくらいは溜まる。何というか「成仏」させてあげたいと思っております。



今作の文中で、人喰鬼(グール)と表記してましたが、ウィキペディア グール https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%BC%E3%83%AB 「アラブ人の伝承に登場する怪物の一種である。ゴール、ゴリなどとも」「日本では屍食鬼(ししょくき、または死食鬼)、あるいは食屍鬼(しょくしき)と訳されることが多い」 なのね。どうしようかな? グールは外しておきます。正確に行こう。



2019.07
ひんみり

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