パワーエロスシリーズ

超常女教師 名村超子――(3)膨体の章

ちょうじょうおんなきょうし なむらちょうこ――(3)ぼうたいのしょう

ひんぐるみりは 作
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んんっ!?エスパー少女は、変異に気づいた。桃源の世界に、まどろみ、漂っていた少女は、驚愕した。我が身に起きた異変を知って、驚いた。
異変は尻に生じていた。わかった。が、それを、にわかには、信じられなかった。理解できなかった──、何をされたかを──。

栓をされている。少女の尻の穴のまわりの肉が変化して、肉栓とでも呼ぶべきものが、形成されていた。肉の栓が体の出口を塞いでいた。こともあろうに、尻の穴を塞がれたのだ。肛門が無くなっている。肛門の無い女にされた。力によって。先生の超能力によって身体を改造されたのだ。何の為に? それも、よりによって、なぜ尻の穴を?
間髪入れず、先生の思念が伝わってきた。それははっきりとした念だった。

「もっともっと満たしてあげる。」
え? 何? わからない?
「狂うほど癒してあげる。」
わたしの疑問の答になっていない。
「これはね。先生からの宣戦布告よ。」
えっ?! それって、どういうこと? どういうことなの、先生?!


その瞬間、先生の乳首が膨らんだ。一気に乳首が口いっぱいになった。離せない。太すぎて。
そして、始まった。大量射乳が。尋常ではなかった。唇から流し込まれる大量の熱い母乳は、行き場を失い、少女の腹の中で氾濫した。ミルクの洪水であった。少女の胃腸に、無尽蔵に注ぎ込まれる乳汁。その凄まじい放乳を前に、少女の体は、胃腸がパンパンに詰まり、ぷくう、と、腹がせり出でくる。腹が風船のように膨れあがってゆく。腹がカエル腹を越えて、膨張する。もたらされる圧倒的な乳量に、女子生徒の腹はその容積を次第に増大させてゆく。その威力の前に、少女は無抵抗だった。先生のパワーに、まるで抗らえない。

が、少女の身に、更にもっと恐ろしいことが起きようとしていた。腸から吸収された栄養分が、全身へとゆき渡ったとき、少女の身に悲劇が起きた。強力な栄養分を吸収して、肉体が狂いだしたのだ。
少女の肉体に変異が生じた。異常事態であった。牝の脂肪分が狂ったように肥大化する。膨れあがる。筋肉が、臓器が、各自めいめいに、好き勝手に細胞を増殖させ、暴走し、少女の体は増体する。更に更に膨らんでゆく。先生の与えた栄養は、パワーが強すぎた。そのパワーは危険すぎた。狂っていた。生命力に溢れたそのエネルギーは、人の耐えられるものでは無かった。

ああ、少女の体を見よ。その体はみるみるうちに形を次々と変えて膨張し、肉と脂肪分とが堆積増大し、人の形をなさない、人以外の何かへと、その姿を変えつつある。少女の体は急速に膨れあがり、制服はバラバラに破れ、ちぎれ飛んだ。体重数百キロ、いや数トンだ。廊下と教室との間仕切りを破壊し、教室一杯にまで、膨れ上がった体は、まるで肉塊だ。もはや女子高生の面影を留めていない。

ヌボオッ!!!! 口を塞いでいた乳首が、ようやく引き抜かれた。乳汁が飛び散る。先生は、額の汗を手の甲で拭い、 「ふう、いっちょあがり。」と、言って、ニコリと笑みを浮かべた。そして教師の──、畏れを知らぬ生意気な超能力娘に対する超常的淫罰の最終段階が開始された!!


教師は無慈悲にも蹴り上げたのである。肉塊と化した元エスパー少女を。力強いキックであった。巨体が、巨大な肉の塊が、鞠のように勢いよく飛んだ。教室の天井を突き破り、校舎の屋根を破壊し、吹っ飛んでいった。大空に吸いこまれるようにして、青空のなかの点となった。

先生も飛んだ。超人的なジャンプであった。超高速で飛んだ。 吹っ飛ぶ肉塊をたちまち追い越して、空中で先回りをする。

行く手を塞ぐようにして、そして、また蹴った。今度は下へと。肉塊は、地上へと向けて、吹っ飛び、一直線の弾丸ライナーとなって、校庭へ激突する。爆音と共に、グラウンドから大きな噴煙が上がった。



(超常現象の連続の後の静寂──、肉塊化した娘は死んでなどいない。凄まじいパワーを持つ母乳を吸収した以上、もはや簡単には死ねない異常強化身体に変えられていた。強化体は痛みなど一切感じない。あるのは強烈な衝撃がもたらす異次元の知覚と、未知の刺激がもたらす快美のみだ。)



軽やかに地上へと降り立った女教師。杭のように地面にめり込んでいた肉塊を片手で軽々と引き抜くと、今度は横向きに蹴り飛ばす。サッカーボールをゴールに叩き込むがごとき強烈なキック。女子高の隣りは海であった。青く美しい海が広がっていた。桃色の肉塊は蒼海の上を石つぶてのように飛んだ。肉塊が跳ね石遊びの石のように、海面をリズミカルに弾いて飛ぶ。
あとを追って、先生も飛ぶ。エスパーは空ぐらい飛べるのだ。凄まじい加速ののち、超高速飛行に移る。あっさりと肉塊に追いつく。前へと出た。クルリと身を反転する。もう一度空へと蹴り上げた。肉塊は汁を撒き散らしながら、ロープを解き放たれたバルーンのように、天空へ、空高く、ぐんぐん揚がってゆく。

汁が、肉塊の表面から噴きこぼれている。透明な汁が大量に、滲み出てきている。涙であった。肉塊と化したエスパー少女の反省の涙であった。

「出会い頭にわたしを殺そうとしたくせに、泣いたって、許さないんだから」 ちょっと無慈悲であった。教師は興奮していた。

「あはあ」喜びが声となって漏れた。超人と化した先生の喜びの声であった。

再び、超高速ジャンプをし、三度目の先回りを果たした教師が、サッカーボールをキープするかのように、弾丸と化した肉塊を片足で止める。
バシィッ!!という激しい衝突音と共に、その高速運動が一瞬で止まった。肉のロケットのような上昇が瞬時に急停止した。
そして、二人は空中に静止していた。浮遊し、空中に浮いていた。クラゲのように、プカプカと大気に漂う二人。これも先生の超能力であった──。





(つづく)


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