近づく人影は数名――。女神が造りし神淫の獣人たち。男である。というより牡だった。牝を犯し抜くために、よがり殺すために生まれし者たちだった。セックスの為に造られた裸体は、逞しさの極致にあることを、静かに雄然と全身の筋肉の恐るべき張りと隆起が示していた。熊のごとき筋肉隆々の大男から、子供のように線の細い筋肉質美少年、ギリシア彫刻のように発達した筋肉を誇示する美中年、白磁器のような肌の、長身の均整のとれたボクサー体形の美青年まで、背丈も体躯もバラエティに富んでいて、でこぼこしていた。だが共通している点は全員が人間離れした凄まじい巨根の持ち主であるといういうことだ。屈強な男たちの下半身から跳ね上がったそれは、白大理石の床にくっきりと影を落とした。シルエットでも解る。でかい。太い。逞しい。しかも淫隆させていた。惚れ惚れする程、凄まじい角度で。筋肉から筋肉が生えているようだ。その豪たる肉の造形は素晴らしい生命力の熱い表現であった。
少女は震えつつ、瞳は――、男性根をしごきつつ近づく彼等の姿を、茫として見つめていた。
先端から男の愛液をしたたらせながら、生殖能力を全開にしながら、立ち並んだ彼等を。
熱すら感じられるほど接近した裸体群の、あまりの淫らさに、身も心も魂までもが狂喜した――。
逞しい大胸筋と腹筋が前へと出た。美少年タイプの淫人であった。美しい顔に似合わず、凄まじいものが、ぶらさがっている。見るだけで妊娠してしまいそうだった。興奮と共に、片腕を前に出し、性なる肉の塊を掴(つか)んだ。信仰の対象になってしまいそうなそれは、少女の手の中で熱く力を漲(みなぎ)らせてゆく。
神の少年は思念で含めと命じてきた。唇でだ。ひざまづき、指を震わせながら、少年の大きな肉袋を優しく掴んで揉んだ。美少女は愛くるしい唇と舌で、熱き雄渾をねっとりと舐めあげた。剥きたての湯で卵のように照り輝く亀頭には美少女の顔がハッキリと鮮やかに映った。舐める口から、太い肉柱を涎が滝のように走り、こぼれた。
おもいきり口を開いてゆく。極太の雁が唇を神妙に通過し、巨大な亀頭を口いっぱいにして含んだ。どうして含めるのか、自分でもわからなかった。奉仕したいという心が可能にさせているようだった。
長大な男性器は別の生き物のように、弾力とともに、喉の奥へ奥へ、魚が踊るようにして入ってきた。
歯が後退し、喉の形が変わり、舌が伸びた。口が第二の性器になったかのようだ。食道から、喉肉、舌、唇の、口の全てを使って淫らに奉仕した。心を込めてねぶった。熱い想いでねぶり抜いた。神人と化した少女の極上の口技であった。早く出してと心に願い、顔の骨の形が浮かぶほどおもいきり吸うと、神淫の美少年は深淵なる笑みを浮かべる。くる!と覚悟した刹那、ややあって精液猛射が来た。口に射精される。カウパー氏液を好きなだけ吸わせていた巨根は、こってりと汁をぶち撒けた。熱粘塊が少女の唇へと次々駆け上がってくる。噴射の圧力で口と男根との僅かな隙間から白い粘液は噴きこぼれ、肌を粘り伝い、床に滴(したた)り落ちる。
長大巨根を上の口からずるずる抜き取られた。口を汚されたまま、四つん這いにされた。汁った牝の入り口に、あてがわれる。少女の性器に、唾液と精液にまみれ、テラテラと濡れ照り輝くたくましき鉄。
後ろに手を回して確認する。触れる。信じがたい硬度と熱が掌(てのひら)に来た。放出したばかりだというのに。それもおもいきり多量に……。人間ではない神の造りしバケモノに、今から私の尻は捧(ささ)げられて、犯し尽くされるのだと思うと骨まで震えた。
来て!!とおねだりした瞬間、オーラを発しながら、神獣人のものは傲然(ごうぜん)と入っていきた。膣壁を突き上げ、神人の男性器は牝孔(めすあな)にほぼ入り埋まった。収まるだけで発狂するような圧倒的快楽が脳を襲う。失神してしまいそうだった。だがぬめり動いた。それ自体に筋肉が付いているのだろう、膣内で右に左にローリングした。亀頭部の硬度は保ったままでだ。効きすぎる。はしたない牝の、おびただしい汁が撒き散らされた。無論神獣人は絶倫であった。底無しであった。
数分後、ローリング運動のために、緩(ゆる)くなっていた海綿体は本来の硬さを復活させ、至極のピストン動で牝をよがり殺しにかかった。亀頭部の硬さと柔らかさは絶妙だった。まさに神であった。こんなもので犯されては牝は死ぬしかなかった。よがり死ぬしかなかった。桁違いの快楽が二重三重に少女を飲み込んでゆく――。
さらに獣人の恥骨部から触手状のものが生えて、敏する牝の肉粒を、つまみ潰されたときには、瞬間的に数度もイッた。悶絶失神した娘のアナルに回った触手の、汁にまみれて突き入れられる刺激の衝撃に今度は、一気に覚醒した。
周りを取囲み、仲間の淫行を注視していた残りの男らも蕩肉の祝祭に参加する。目の前いっぱいに、夢魔的な男根が並びあった。口にきた。アナルにきた。手で握った。背に腹に太腿に擦(なす)りつけられた。髪と共にしごかれた。乳で挟んで揉んだ。男手に乳を揉み潰された。汗と熱と汁に尻が震えた。千切れるほど腿も掴みほぐされた。牝肌は美しい指たちに愛撫され尽くされた。ほじり抜かれたのだ。熱泥汁と化した性器を。口を。肛門を。
人牝の体に嬲られぬところはひとつとして無い。男らは口々に少女の若肉の柔らかさと脂の乗りの良さを、いやらしい言葉の数々で誉め称(たた)えた。幾重もの肉欲の怒涛(どとう)に狂った娘は、破肉の極快(ごっかい)に溺れ、淫肉搾りの超絶技巧の豪現に、果てなく性汁と潮(うしお)が狂い噴いた。
その後数時間に渡って神獣たちに汁まみれの尻を熱く激しく愛し抜かれた。嬲り抜きの極致は、フルコースだった。最上級のセックスは交響詩だった。淫なる永遠の歌だった。死ぬことのできない少女の強化肉に、数万回、数億回の淫死が満ちていった――。そして獣人たちの精液が同時発射されたのである。完全なる感覚共有が可能にする神獣人らの人牝性攻の総仕上げであった――。人牝の肉孔から、シロップのような精汁が大量に垂れ狂い、注がれし牡液が溢れるように漏れ出たのは、蕩たる淫攻の証(あかし)であった。
精なる匂いが満ちる、狂宴の現場に、主宰者が、女神が光臨する。最終至愛が行使されようとしている。快美に焼け爛(ただ)れ、泥のようにまどろむ脂肪は少女なのか半神なのか。まだ気付いていない。神なる豪楽の訪れを――。
真に人が神にされてしまう破淫の刻が近づきつつあった。