パワーエロスシリーズ

続々・超常女教師 名村超子――(2)怪妊の章

ぞくぞく・ちょうじょうおんなきょうし なむらちょうこ――(2)かいにんのしょう

ひんみり 作
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それから数時間後の午後――

教室で、生徒たちでは手に負えない緊急事態が発生した。
ある女生徒の股間から、黄金のニシキヘビのような太長い触手が生えて、暴れ狂っている。
生えている先の根元は、融子の股間だった。

超子の宿敵――兄の豪人(超常の魔人で同業の男子校教師)が、女学院侵略の目的で、攻性の触種を、テレポーテーションで植え付けたか、通学の途中で密かに潜り込ませたかは判らないが、凶悪な触性寄生体が、宿主を食い尽くす勢いで、蔓(つる)状の黄金触手を縦横に伸ばし、イソギンチャクみたく、蠕動しているのは、凄まじい暴虐状態であった。
ウロコのような、凶暴な、ぶ厚い皮が覆っていっている。膨体し、巨大化し、生体ロボットのような、女生徒の肢体を嬲り尽くし、殺すほど、蹂躙している。攻性の黄金侵略体だ。
涙と体液の煮汁が、女体から噴き飛ぶ。

「おおおお!!!!!!!! 死ぬう!!!!!」

このままでは、やがて娘は邪悪な獣戦士へと身も心も変えて、他生徒を襲うだろう。人間をゾンビのように、食らい尽すだろう。

味なマネするじゃない。バカ兄め。

聖魔の攻防が始まった。
融子の体を舞台にして、実行支配と、占領制圧の戦いが開始される。
超教師は、超攻性の『淫虫』をぶち込む。
胸と尻と頭に、超教師の意志を、駆逐の使命を託された、浄化のアイテムだ。
必殺駆除の『淫虫』は三匹を数えた。頭と胸と腹から、捻り入った。ドリルのように、肌奥、体中へ、踊るように、女肉の底へと潜り込む。
二種の異物は、暴力的な、性的快楽をぶち撒けながら、脳で腹で胸で、乳腺で戦い、体じゅうを転戦してゆく。
光と闇の戦いを、肉体で繰り広げた。触性寄生体と淫虫とが、脳で激突した。内臓で、がっぷり四つに、パルスが飛び散る。淫光の火花と、母体そっちのけな、凄まじい勝負に、超攻性の淫性バトルに、無数の触手が飛び交う。肉体の中で、凄まじい快感を、ぶち撒けながら、無慈悲なる戦いに、融子の細胞たちが泣き叫ぶ。

激烈な爆発音、全身から湯気を噴きあげて少女はへたりこんだ。崩落した。

「駆除完了! 浄化終了。助かったわよ。」

超子の使い魔の淫虫たちは、救生の使命を終えると、生徒の体へと融け、肉と合一し、溶けて消えた。

「よかったわね。あら?」

――融子は廃人化していた。
体内での超淫バトルに耐えきれなかったのである。
肉体が快楽の煮汁と化していた。エクスタシーの煮込みジュースと化していた。
快楽物質で出来たシチューか、淫肉のスープが、なぜか人の形をしていて息をし、喘ぎ、汁を漏らしているような状態だった。

ま、いいわ。後で再構成してあげるわ――

そこに級長の麗奈が近づいてきて、うれしそうに言う。

「敵が征圧に時間がかかったのも、瞬時に支配を完了できなかったのは、免疫があったからですね。早々に、駆除に成功したのも。だから、さっき、わたしたちを敢えて孕ませて、免疫力を付けさせたんですね!」

いや…………そうとうな誤解がある。
ただ単に「おもしろかったから孕ませてみた」とは、言えなかった。


(つづく)


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